1997年6月発売
占いカフェ『ホーンズパーク』に強力なライバル出現!!すぐ近くに、全12階におしゃれなレストランやバーを備えた占いのデパートがオープン。連日がらがらのホーンズパークにある日、行方不明の妹の居場所を占ってほしいという不思議な客が訪れる。未熟な占い師チサトは、客の悩みに取りこまれ、異世界へトリップしてしまう。そこは一面の苺畑だった…。
浩志は、父親の再婚をきっかけに家を出た。壁に囲まれた路地を入り、「緑の扉」を開いた浩志を迎えたのは、高校生の一人暮らしには充分な広さの部屋と、不可解な出来事。無言電話、奇妙な落書き、謎の手紙etc.そして、「出ていったほうがいいよ」と呟く和泉少年の言葉が意味するものは…。嫌がらせ?それとも、死への誘い!?-怖いー。しかし浩志の家は、もはやここしかない!息をもつかせぬ本格ホラー。
日々プログラムを進化させるバーチャルリアルゲーム。精巧なヘルメットをかぶせることにより、インターネット上で世界規模のロールプレイングゲームに参加することができる。麗子は、そのゲームに夢中になっているのだが、そこでできた友だちが、自殺を遂げる。このゲームのどこかに、彼女の死の謎が隠されているかもしれない。近未来を舞台に、アジアの少女たちが、電脳世界を舞う。第3回ホワイトハート大賞「エンタテインメント小説部門」最優秀賞。
マヨイガ-「一伏」が早池峰山に封じた異界の消滅によって、遠野の異変は最悪の事態を免れた。しかし執拗に巡らされた敵の奸計は、遠野にあらたな火種をまく。『本家』神島が北方水気を攻略するため、自分たちと手を結ぶか中央の侵出を許すかの選択を東北側にせまってきたのだ。「東北と『本家』が決裂すれば、敵の罠にはまる」弓生が呟いた時、進退窮まった東北側にあって、昆が下した決断とは何か。そして、羅〓の名のもとに暗躍する真の敵の正体とは、いったい-。