1998年11月発売
わたし、松永萌。15歳の高校一年生。北海道から転校したてという以外、とりたてて変わったところのない女の子って言いたいんだけど…普通でないことがたった一つ。じつはわたし、双子なの。しかも、双子の片われは男なんだ!名前は郁弥。このお兄ちゃんが転校早々、生徒会長に立候補しちゃったから、もう大変!学園じゅう大騒ぎなの。選挙のおかげで、わたしの恋の雲行きまであやしくなるし…このさき、どーなるのっ。
「僕、たぶん、まだやれることがあるから」天本はぎょっとして、敏生の顔を見やった。敏生は、微笑していた。そら恐ろしいほどの水音の響く中、血と土とに汚れたその顔は、地底の闇の底で、優しく、柔らかな微光を放っているかのように見えた。「だから…生きて。天本さん」次の瞬間、少年の身体は怒濤の渦に消えた。追儺師・天本と半精霊・敏生。かつてない恐怖、そして最大の敵が二人を襲う。
聖夜少年の目覚めぬ理由がついに判明した。原因を排除すべく動きだす圭介。その間にもドリーム・シミュレーションは着々と進む。四日め午後。初音=鷺姫、姫夜叉=シャン・ホア=木曽屋の娘という事実を知った一行は、これら厄介ごとに着手する前に、都の妖怪を集めて五つめの魔我珠を作ることにした。が、その矢先、木曽屋で火事が起こって!?現実を超えて少年たちが戦う、電脳世界のアクション・アドベンチャー第五幕。
ミモザ王女と出会ったわたしたちークレイ、トラップ、キットン、ノル、ルーミィ、シロちゃんとわたしことパステルーは、海を渡りキスキン国へとやってきた。悪徳大臣ゾラの陰謀からミモザ王女を守るために。戦士のギアも一緒に来てくれたし勇気百倍!そしてついに、王家の塔に挑戦することになった。17歳になったことだし、将来のこととか考えなきゃいけないことはいろいろあるけど…とにかく今は、がんばるしかないもんね!!パーティの未来がかかった大クエスト待望の下巻ーすべてはここで明らかになる!?
リィを嫡子ナジェックの妻とする!勝利の女神を辱め、デルフィニアの戦意を削がんとするゾラタスの卑劣な策に、三騎はタンガへの途をひた走る。王位を捨て一戦士に戻ったウォル、異世界の相棒ルウ、己の意志で行動するシェラー。昏々と眠り続けるリィだったが…。難攻不落のボナリス城に轟音が響く時、最後の奇跡が始まった。
警視庁OBの岡田利夫は、趣味のカメラを手に山陰へ旅に出た。「きのさき5号」の車中で、宝石店に勤める北野敬という青年に会い、城崎温泉の外湯めぐりに誘われた。しかし北野は何者かに殺害され、岡田は地元の警察から事情聴取される。宝石店の社長は、北野という従業員はいないと答えた。そこに、岡田のかつての後輩十津川警部が現れ、東京で殺されたクラブのママが、北野の名刺を持っていたという。岡田は北野の足跡を辿り、一年前、鳥取の三朝と島根の玉造で、地元の名士が不審死していることを突き止める。いずれも北野が宝石を売りつけた女のパトロンで、その代金を払う直前の死であった…。山陰の温泉町で起こる連続殺人に十津川の推理は。