2000年12月21日発売
真っ白だった。上も、下も、右も、左も、ただ白かった。「見事に何も見えないな」「見事に何も見えないね」「でも、すぐにまた、見えるようになる」「見えるようになるだろうね」「ねぇ。見えるようになって、目の前にきれいさっぱり何もなかったらどうする?ちょっと嬉しくない?」「ああ。でも、そんなことはありえないことを、ボクは知ってるからね」「晴れたら、どうするつもり?」「そうだな…、ここにいても仕方がないし、ボクにできることもない。出発するだろうな。それだけだ」人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。短編連作の形で綴られる、大人気新感覚ノベル第3弾。
連邦領に戻った戦艦ナツミに下された処分は、銀河の小国・リルカ王国へ軍事顧問団として赴け、という予想外のものだった。安堵する祐太郎たち乗員一同。しかし現実は違っていた。訪れたリルカ王国は、隣国リルカ共和国と一発触発状態。リルカ共和国にはクォート、ファリナス軍も加勢しており、軍事力はリルカ王国の比にならぬほど強大なものだった。連邦の真の狙いは、ナツミを戦争に巻き込んで、沈めてしまおうという非情なものだったのだ。そして絶体絶命のナツミは衝撃の決断を下す…!!第4回電撃ゲーム小説大賞「金賞」受賞者・橋本紡が贈るSFコメディ第4弾。
殿下の服を買いに行こう、ということでデパートに現れた龍守家のご一行。もちろんただですむわけが無く襲ってきたのは殿下曰く“不届きなじどうはんばいきじゃ”。実際には自衛隊の誇る00式装甲戦闘服で、“エイリアン”VS自衛隊の格闘戦が地上で大勃発し…。一方、宇宙空間では謎の航行体が20光速で地球めがけて突き進んでいた。このままでは地球に激突することが予想され、「突撃丸」の面々は、地球人類を救うためCプラス砲撃を行うことを決断したのだが…!鬼才・古橋秀之が贈るお茶の間スペオペ第3弾、登場。