2003年10月1日発売
終の神話・天泣の章終の神話・天泣の章
「おまえは人を滅ぼしたいか。それとも生かしたいか」柿色の異形は弓生に問う。それは鬼として生き長らえてきた彼に、ある重大な選択をせまるものだった。自分が何を為すべきかを知るために、弓生は奈良の箸墓へと向かう。同じ頃、三吾は同盟の地である東北を訪れていた。天津甕星がなぜ悪神として天を追放されたのか、神話には語られぬ、その謎を解くために…。神との戦いにのぞむべく結束した『本家』の次期当主たちと二人の鬼。果たして、彼らに勝算はあるのか。
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