2003年7月31日発売
混沌の侵攻混沌の侵攻
九尾獣に導かれて、世界の因果の乱れをただすためにショク・ワンたちは古代の遺跡“輝きの都市”へと向かった。あり得ぬ敵や幻覚の顕現などに遭遇しながらショク・ワンたちが辿り着いた遺跡の中心部は、彼らを因果の揺らぎの根源となっている時と場所へと送り込む転移装置だったのである。覚醒したとき、ショク・ワンたちは、魔神ナルガを奉じる二つの隣国、エンシャンとイコ・セグの攻撃を受けて混乱する、古吾伽式の民の国にいた。
D-魔戦抄D-魔戦抄
Dがジェネヴェの村に入った直後に戦いははじまった。潜入していた尖兵が吸血蝙蝠を放ち、疑似吸血鬼に率いられた“黒死団”の本隊は村から五〇キロの地点にまで迫っていた。狙いをつけられた村は、老練な村長と新参者の治安官の指揮の下、Dを雇い、流れ者の傭兵も可能な限り動員して、総力戦の態勢を整えようとした。だが、敵は単なる凶悪な無法者集団ではなかった。真に恐るべき敵・疑似吸血鬼が、次第にその牙を剥きはじめたのだ。
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