2009年1月20日発売
全身を輝かせながら大地に出現した、金色の翼を持つ巨人ー“天使王”。それは一瞬の出来事で、巨人はまるで幻のようにその姿を消した。再び訪れる日常…しかし、焼け野原と化したその丘を踏みしめるたび、それが紛れもない事実であったことを思い出す。“天使王”が顕現したとき、封印されていた魔術が世界に溢れ出す。“群れ”たちのたくらみは、ついに成就されてしまうのか?絶望的な状況のなか、突然起こった奇跡…ぼくは亡くしたはずの妹との再会を果たす。「お兄ちゃん。もう大丈夫だよ」運命の歯車が廻りだす。宿命の対決へのカウントダウンが始まる。第1部「天使王」編、決着。
妖怪を滅ぼす「獣の槍」伝承者・蒼月潮と、槍に封印されていた妖怪・とら。少年と妖怪のコンビが妖との戦いを繰り広げ、絶大な人気を博した名作コミック『うしおととら』の小説版オリジナルストーリーが待望の復刊!原作まんがでも人気のキャラクター・関守日輪が登場、「うしとら」コンビと手を組み、妖使い・白煉と戦う「風霜に舞うひとひら」。そして麻子を主役とし、ある呪われた病院での背筋も凍るエピソードを描いた異色作「妖病棟」の2本を収録。
蒼穹園上空、高度二千メートル。抜けるような青さ、絨毯のように敷き詰められた層積雲が広がる空に突如現れた不純物ー空獣。その不純物を駆逐し、飛空するひとつの騎影。長い漆黒の髪を踊らせ、空を舞う鎧を身にまとい、空獣の血で空を彩る騎士・鷹崎駆真。「任務完了だ」落ち着き払った声を発し、いかなるときにも狼狽えることのない彼女の鉄仮面。ある日、彼女に空獣警戒の緊急任務が言い渡される。蒼穹園の空を護る彼女の返答はもちろん…、即座に拒否!?えっ、ええ!!その日、駆真には任務よりも大事なことがあった!!第20回ファンタジア長編小説大賞準入選作、暴走し、駆ける。