2010年1月30日発売
「小田桐君。理由なく人を殺せるぐらいでないと、狂っているうちには入らないさ」チョコレート片手に、彼女はそう僕に告げた。傲慢で冷酷で我が侭な偏食家。そして、紅い唐傘を手にゴシックロリータを纏い、僕の絶望に突き放した微笑を浮かべる14歳の異能の少女、繭墨あざか。けれども、あの満開の桜の下、彼女は言った。僕の傍にいてくれるとー。第11回えんため大賞優秀賞。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー開幕。
俺こと都筑武紀は突如訪れた新たな危機に戦慄していた。幼馴染に起こされ迎える朝、家族揃っての登校、そして校内一の美少女との学園生活。いつもと変わらない、愛すべき世界…のはずなのに、違う。こんなのは…俺じゃない!自らの手により崩れゆく理想の世界で、なんとか打開策を見出そうとする俺だったがーおい、これでまだ“世界改変”の途中ってことはないよな?選択肢無限の真世界を奔走する、青春ADVノベル、待望の第4弾。
玖鈴梅花の動揺その1。偶然知った「実山の花嫁」伝説の内容が他人事とは思えない(娘が生き返るって…よく調べてきてよね)。動揺その2。クラスの肝試しに参加。健児とペアになれなかった(命令受付状態になったらまずいって意味よ、勘違いしないで!)。動揺その3。実山に前代未聞の異変が起こり、秘密を知ってしまった白弓がある決意を固めていたーまさかみんなが危険に晒されるなんて。あたし、どうすればいいのよ!?ミラクルラブコメ怒濤の完結。
文研部に所属する五人、八重樫太一・永瀬伊織・稲葉姫子・桐山唯・青木義文は、奇妙な現象に直面していた。前触れなく起こった青木と唯の“人格入れ替わり”。それは次々と部員全員に襲いかかり、彼らを異常な日常に放り込む。戸惑いつつもどこかその状況を楽しむ太一たちだったが、心の連鎖は彼らの秘めた心の傷をも浮かび上がらせ…。平穏が崩れたその時、五人の関係は形を変える!第11回えんため大賞特別賞受賞作品、愛と青春の五角形コメディ。