2011年5月18日発売
キミとは致命的なズレがあるキミとは致命的なズレがある
海里克也は保健室で目を覚ました。なぜここにいるのか?保健医の鏡司によると、階段で転んで気を失っていたらしい。…覚えていない。十歳のとき、大きな事故で両親と記憶を失ってしまった克也には、ここ数年の記憶しかない。また記憶が消えてしまったのだろうか。「見えないモノが見えてないか?」そんな司の問い掛けにドキリとする。-自販機の陰から伸びる少女の姿態ー突如現れ克也を責める不幸の手紙ー少女の死の映像と命を狩る指の感触。これは幻覚?それともー?第5回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作。
こうして彼は屋上を燃やすことにしたこうして彼は屋上を燃やすことにした
彼氏にフラれた私・三浦加奈は、死のうと決意して屋上へ向かう。けれどそこで「カカシ」と名乗る不思議な少女、毒舌の「ブリキ」、ニコニコ顔の「ライオン」と出会う。ライオンは言う。「どうせ死ぬなら、復讐してからにしませんか?」そうして私は「ドロシー」になった。西の悪い魔女を殺すことと引き替えに、願いを叶える『オズの魔法使い』のキャラクターに。広い空の下、屋上にしか居場所のない私たちは、自分に欠けているものを手に入れる。第5回小学館ライトノベル大賞・ガガガ大賞受賞作。心に残る、青春ジュブナイル。
RIGHT×LIGHT 12RIGHT×LIGHT 12
行こう、由衣ー。もう姿の見えない妹に呼びかける。けれど返事はしっかり聞こえた。『うん。戦おう、お兄ちゃん』二人、心を重ねて束ねる。地球を遍く包んでいる壁ー“天牢”を戦うための姿へと転化させる。その姿は狼。白い毛で覆われた大神。狼頭は夢幻の光を放つ。その光は、生きている人たちのさまざまな想い、皆の輝きー。「ケースケ!」あの光はアリッサ。未由、陽名ちゃん、ツグミ、冬上の光も感じる。流れ込んでくる。出逢い。別れ。そしてー。古の神話が、連なる絆の物語として終結する。感動のフィナーレ。
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