2016年11月15日発売
男子高校生・上代叶の家には居候がいる。力を失い『堕ち神』となった元・神様の阿天坊と、幼女の姿をした狛犬のコンコンだ。阿天坊を補佐し、人々の祈願成就のため駆け回ることになった叶。そんな彼の今の望みは、いつか阿天坊を神様に戻してあげること。幼馴染みで、片思い中の近衛有咲に近づくことーなのだけど、その有咲に大変な事態が起きて…?「どうして私の気持ちがわからないの!?」「僕の気持ちをわかっていないのは、君のほうだと思う」目指すは神様返り咲き。おひとよし高校生と神様の心温まる物語。
栗坂まもりが一人暮らしを始め、お隣住まいのイケメン改め園芸男子の亜潟葉二と知り合って、はや半年。葉二の元カノとケジメもついて、秋のベランダ収穫ごはんで人心地…と思いきや。「この際だから付き合うか」葉二からの告白で二人は恋人同士に。って見切り発車すぎじゃありません!?恋の実りに動揺するまもりと、仕事が多忙を極める葉二。ベランダ菜園にも虫が付くしで、目まぐるしい日々に二人の関係は…?大好評・園芸ライフラブストーリー。ベランダも、恋人も、お付き合いって難しい。
“隠世”の老舗宿「天神屋」で食事処を切り盛りする女子大生の葵。銀次とともに、南の地のライバル宿「折尾屋」に攫われた彼女だが、持ち前の負けん気と料理の腕で、逞しく居場所を作っていた。銀次と乱丸の行く末を心配する磯姫の想いを継ぎ、「海宝の肴」の担当を買って出た葵。早速献立の考案や食材集めに奮闘する彼女と銀次の元に、「天神屋」から思わぬ助っ人(?)がやってきた!懐かしくも頼もしい仲間に励まされ、準備も順調に進んでいたのだが、呪われし南の地には、それを快く思わない存在がいて…。
絞り染めの産地・有松。会社が倒産し、有松にある祖母の喫茶店を手伝うことになった雪奈は、あるとき常連客の絞り染め職人・沢口と知り合う。沢口の表情の読めない、気ままな猫のようないつもの姿と、職人としての真剣な姿の違いにどぎまぎする雪奈。有松の地で様々な人々と関わっていく中で次第に自分を取り戻していく雪奈だったが、沢口のとある秘密を知ることになり…。古き良き伝統が残る街を舞台に、ぶっきらぼうな絞り染め職人と紡ぐ淡い気持ちの行方はー。
浅草に住み、浅草グルメをこよなく愛する女子高生、茨木真紀。人間のくせに日々あやかし関連の厄介ごとに首を突っ込んでは腕力で解決する彼女には秘密があった。それは真紀が前世の記憶を持っていること。その前世は人間ではなく、平安時代にその名を轟かせた鬼の姫“茨木童子”だということ。前世で「夫」だった“酒呑童子”の生まれ変わりである同級生の天酒馨を引き連れ、ブラックバイトに苦しむ手鞠河童や老舗そば屋を営む豆狸の一家など、悩めるあやかしたちのために「最強の鬼嫁」は今日も浅草中を駆け回る!
幼い亜季が、祖母と訪れた神社で出逢った一人の少年。本殿に一人佇む黒い翼を持つ少年・深山は、伊津納神社の神様だった。深山に会いに神社に通う亜季に、無愛想な深山も次第に心を開いていく。しかし、本殿から出られない深山とは、決して触れ合うことが出来ない。高校生になった亜季は、自分の心に芽生えた感情に戸惑いを感じていた。そんな中、亜季は長らく途絶えている巫女舞と、それにまつわる神と巫女の悲しい物語を知りー。永遠の時を過ごす孤独な神様と、彼に寄り添う少女の切ない恋物語。
三条女御の策略にハマり、呪詛をかけた犯人に仕立て上げられた塔子。冤罪を晴らす決定的な証拠を手に入れるまで、宮中の混乱に乗じて故郷・熊野に帰ることに。「必ず、戻ってきてください」-明槻との約束を果たすためにも、身の潔白を証明して入内を果たしたい。なりゆきで始まった東宮妃の塔子に、国母として戦い抜く自覚が芽生え…!?平安恋絵巻最終巻!
おでんのからしを買いに出た和泉麻耶(33歳職業パティシエ)は、そこで事故に遭いー次に目覚めたとき、12歳のお姫様に転生していた!!しかも彼女には、年上の旦那(それも王太子)までいる。命を狙われたところに転生したらしいと悟った麻耶は、身を守るためにも夫と仲良くしようと決めるが!?お菓子職人の名に懸けて、夫を餌付けしながら胃袋と犯人つかみます!!
学院を7年も留年し、薬学研究に人生を捧げたいという伯爵令嬢ロザリンドは『ものぐさ姫』と呼ばれている。そんな彼女の元へ、実家から極悪非道と噂の狼侯爵との結婚命令が!!ところが侯爵は「金は適当に渡してやるから好きにしろ」と。「こんな理想的な結婚が転がり込んでくるなんて…はぁはぁっ…興奮で夜も眠れそうにありません!」とんでも結婚物語、開幕!