2016年9月16日発売
一九〇九年、元老・山縣有朋より超常の力“旋律”の謎を解くという密命を受け、相棒・元村アリサと共に閉鎖都市・バスティーユに潜入した探偵・碓氷玲人郎。バスティーユを支配する“輝ける七人の為政者”の一人、リリィ・ブーランジェと同盟関係を結び、為政者たちの過半を降した玲人郎だったが、その過程で、かつて姉と慕った女性・外崎燈子の命を奪ってしまう。癒やせぬ傷を負った玲人郎だったが、最後の決戦の時は刻々と近づいていた。バスティーユの背後にちらつく大国・ドイツの影、得体の知れぬ王…そして、共闘者・リリィに絡みつく敵の魔手ー。果たして、探偵の刃は“旋律”と閉鎖都市の謎に届くのか?伊吹契×吟が奏でる絢爛の哀歌劇の、ついに終幕!
試合中に大怪我を負い、失意の底にあったサッカー少年・黒木昴はネット小説投稿サイト“Become the Novelist”-通称“ベコノバ”と出会い、その世界にのめり込んでいく…。やがて数多の投稿作をむさぼり読んだ昴の目には、ふたたび火が灯っていたー僕は、僕の理想の小説を作り上げ、プロの小説家になる!!友人であり、編集者役を務める良き理解者・夏目優弥と、隠れて漫画家を目指す美少女・音原由那も仲間に加わり、未来への照準は定まった!創作を志す仲間とともに小説ランキングを駆け上がり、商業デビューを目指せー!読めばネット小説の世界がわかる!小説が書きたくなる!!
ある日、突如として愛犬に噛みつかれ、親しかった同僚からは腫れ物扱いをされ、結婚を誓った恋人までもが自分のことを忘れてしまう。ありふれた、しかし満ち足りた生活を送っていたはずの塾講師・赤羽翼の生活は、ノーウェアマン症候群ー罹患者と接触した人物は、彼との記憶をいつしかすべて失ってしまうーによって一変する!果てなき孤独と一筋の光をめぐる堂々たる物語を紡ぎ上げ、星海社FICTIONS新人賞を3年ぶりに制した驚異のストーリーテラー&ページターナー、朝倉ユキト、ここに鮮烈デビュー。
人生はクソゲー、ではないのかもしれない。少なくとも良ゲーではありそう。最強プレイヤー日南との出会いは、俺、友崎文也の価値観を根底からひっくり返すことになった。以来、ありがたくもスパルタな指導を受ける日々である。季節は夏。生徒会選挙の時期だ。日南が会長に立候補するのは当然として…え、みみみも出るの!?みみみをサポートすることになった俺は、これまでの経験をもとに日南に挑むがー?ねえ、この人ちょっとボスキャラすぎません?ちょっぴりレベルアップした弱キャラが挑む人生攻略ラブコメ第2弾!
わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は“妖精さん”のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の“調停官”であるわたしのお仕事。そう、妖精さんは実在もするし確認されている生き物。では、未確認生物とはいったい…?トロール、未来人、ゾンビ、マンドラゴラ…飽くなき探究心こそ、人類の進化のエネルギー。目撃者、わたしが見たその正体とは!ちょっと怖くて、ちょっと世知辛い!?すべて書き下ろし、珠玉の“スペシャル”な短編集。
「ガマエの力を本当に信用して良いのでしょうか」クリミアは旅の目的であった神石の存在に疑念を抱く。それと共に彼女を襲うスランプ。魔術を使えなくなった彼女はヴィクターを置いて、ひとり旅に出る。旅先で現れる人魚の死体。街を取り巻く謎の病。だが魔術を失った彼女にできることは無い。かたや結社の病院に残されたヴィクターは、クリミアを求めて旅に出る。そんな彼らの陰で、ついに最強の鉄鎚ラ・ピュセルが彼らを狙い動き出す。ヴィクターが罹患した妖病が世界にもたらす影響とは。魔法医学史の根底を覆す第4集。
「ヴィヴィ・レインを見つけて」。義妹の願いを胸に、スラム街の少年は旅に出る。限られた命を生きる人造の少女と意志を持つ機械兵。滅びゆく王国の姫、性別不詳の天才操縦士、皇帝に捨てられた侍女の子ども…。旅の途中、それぞれの傷を抱えた仲間たちと出会い、やがて少年は「災厄の魔王」と称され、楽園に支配された世界へ反逆の旗を翻す。ヴィヴィ・レインを捜す、ただそれだけだった小さな旅はいつしか時代のうねりとなり、世界を変革する戦いへー。傷だらけの少年少女が織りなす恋と会戦の物語、開幕。