2022年1月4日発売
東京駅の地下に佇む「水底図書館」は、世界中の稀覯本を収集する図書館だ。希少な本の取引の場にもなっており、世界中から腕利きのディーラーが集う。オークションで競り落とすには、「持ち主にふさわしい」と館長の五色に認められる必要があり、あらゆる駆け引きも熾烈。司書一族の未森は、古書ハンターの秋に振り回されながらも、権謀や外敵から本を守り続けている。そんなある日、五色が何者かに襲撃されてー。
出版社で働く柚希は、人に対して自己主張ができない性格。小説の編集者になりたくて出版社に入ったが、入社以来求人誌の編集部で働いている。柚希には小説家を目指していた高校時代からの親友・彩羽がいたが、二年前に亡くなっていた。柚希はその死の原因が自分にあると思い込んでいた。絶望的な状況の柚希の前に、ある日赤いパーカーを着た青年が現れる。青年は柚希に「僕の名前を呼んで」と語りかける…。衝撃の展開に目が離せなくなる、珠玉の純愛ストーリー。
後宮の図書宮で働くことを夢見る甜花。現在は後宮の第九座の妃・陽湖に仕える身。ある日、市場で「天人掌」という砂漠に生える植物を手に入れた甜花。しかし、それ以来後宮では大量に虫が発生し、人を襲う事態に。陽湖から天人掌の回収を命じられるが…!?鬼霊が見えるという力を持つ甜花の活躍を描く、「百華後宮」シリーズ、待望の第二弾!
人の寿命が残り99日になると、その人の頭上に数字が見えるという力を持つ高校生の新太。ある時彼は自分の頭上と、同じ文芸部で親友の和也の上にもその数字を見てしまう。そんな折、黒瀬舞という少女が入部し、あるきっかけから新太は彼女もまた死期の近い人が分かることに気づく。ひたむきに命を救おうとする黒瀬に、諦観していた新太も徐々に感化されていくが…。『よめぼく』著者の最高に切ない期限付きラブストーリー。