2022年7月23日発売
心に闇を抱える少女にあらわれる不思議な現象『求愛性少女症候群』。ナナやエリムの頑張りを見て、自分の症状とも正面から向き合い出したルル。しかし解決策は見つからず、裏アカで愚痴る日々でー。「求愛性少女症候群なんてなくなってしまえばいいのに」そんな他愛もないことを願ってみたルル。朝起きたら、腕に傷があり、スマホには話したこともないクラスメイトから大量のメッセージがきていた。よく分からない状況に焦るも、症候群は治まっていて…。「ベノム」「ダーリンダンス」「失敗作少女」。大人気楽曲をキャラクター化した、悩める少女たちの青春ストーリー第三幕開演!
クラス委員長・シズカは、趣味でパシられているけど実はヤンキーを圧倒するほど強いクラスメイト・アキラと交際中。何度も争いに巻き込まれる二人だが、その度にアキラはシズカを守り、シズカはアキラの支えとなり、強く想い合うように。夏休み、仲のいい友人たちと旅行を楽しんでいたシズカたちは、地元で最凶の名高い穴熊高校のヤンキーたちと鉢合せてしまう。すると穴熊のパシられ少女・レイがアキラを気に入ってー「パシリのくせに強いなんてカッコいいな!私、アキラみたいな奴、好きだなぁ」アキラに懐くレイを見て、初めての感情に戸惑うシズカ。さらに穴熊ヤンキーのボスが、アキラに宣戦布告して…!?
全学園を巻き込んだ激動の学園祭を終えた矢先に突き付けられた、俺、篠原緋呂斗の最大の悩み。それは複数の異性から迫られている中で、学園島で特別な意味を持つクリスマスを誰と過ごすのか、ということ。そんな中で「冥星」の秘密を知る俺の姉・柚葉に接触したのが運の尽き。俺の状況を面白がる姉からクリスマスを舞台にした決闘への参加を義務付けられてしまった。条件が厳しすぎる秋月とのミッション、そもそも島にいない羽衣、姫路と彩園寺のダブルブッキング、思いがけぬ乱入者ーそれでも俺は、来たるべき決戦に備えて、この鬼畜過ぎる決闘を戦い抜け…られるのか?
謎の「X」の正体が明らかになり、無事に閉じ込められた異世界からの帰還をはたした「死神No.269」こと死亡フラグちゃんと仲間たち。モブ男のいる仮想世界を練習場とするいつもの生活に戻った矢先に、今度はフラグちゃんの前に死神No.51こと「失恋フラグ」が現れた。偶然からモブ男に恋をし、モブ男への好意を隠さない失恋フラグに一方的にライバル宣言をされたフラグちゃんは動揺。失恋フラグとのフラグ回収競争に挑むことになる。その様子を面白がる恋愛フラグたちを尻目に、神様は最近の仮想世界システムの不調を死神No.1へ相談。事態は、誰も予想もしなかった展開へとなだれ込んでいくー!
遙か未来。進化しすぎた機械生命群に支配されたとある惑星。人類は滅亡の危機に瀕しながらも、教会が選ぶ“予言の英雄”に生存圏拡大の希望を持っていた。一方、幼い頃より英雄に憧れていた青年レリン=クリフィスは、誰もが認める優秀な圏外探索者だったが英雄には指名されずやさぐれていた。人生の目標を失っていたレリンだったが、本来敵であるはずの機械の少女・ウルと出会い衝撃の事実を聞かされる。なんと、ウルは人類がやがて絶滅するという未来を知っており、それを救えるのはレリンだけだというのだ!レリンは彼女と行動をともにし始めるが、その先には想像を絶する困難が待ち構えていたー。
「感情とは害悪です。感情先行で動けば、必ず後悔します」そう声高に主張し、論理のみを人生の指針とする生徒会長、八神錬理。そんな彼を支える副会長であり、幼馴染でもある友禅りりは、八神に特別な感情を抱いており、“友達の話”という体で好意を伝えている。のだが、対する八神は…。「友人が授業中に視線を向けると、頻繁に目が合うそうよ」「ご友人が彼を凝視しているから、怪訝に思って見返しているだけです」論破するばかりで、ちっとも気付かない。届きそうで届かない。伝わりそうで伝わらない。論破できそうで論破できない。じれったくて甘々な論破系ラブコメディ、始まらなさそうで始まる。かもしれない
正体を隠し人を惑わす“異類”。妖しくも美しい彼女らに、人は古より惹かれてきた。入浴する姿を決して見せてくれない恋人が、人ではないと気づきながらも愛した青年。争乱の世に美しい鳥と寄り添い、運命をともにする決意をした少年。愛する女と同じ鬼になるために人を襲う男。平穏な暮らしを守るため、自分の正体を見抜いた僧を殺める女。神の使いであるオロチに見初められた巫女ー。人ならざる女たちに心惹かれた人間が織り成す切なくも愛おしい六篇の異類婚姻譚集。
介護タクシー会社に勤務する芹沢千晶は、ある日、仕事中に後続車からあおり運転を受けた。黒く巨大な車は獣のように荒々しく、車間を詰めてパッシングを繰り返す。助手席に認知症の老人を乗せる千晶は、次第に不安と恐怖を抱き始める。何が気に入らないのか、何が目的なのか、ハンドルを握る手に汗がにじむ。やがて単なるあおり運転とは別の悪意を感じ始め…。悪夢のような一日と、その果てに辿り着く恐るべき結末。極限下のドライブホラー。
「これを聞いちゃ駄目よ。聞いたらー帰って来られなくなるわ」“どうじさま”はゆっくりと確実に聖創学院を蝕みつづけるー。その状況に抗するべきかつての文芸部の面々はすでに分裂してしまっている。さらに復活した魔術師と魔女宗も動き始め、事態は悪化の一途をたどる。そんな中、文芸部のメンバーたちが真相を探るべく動き出して…。鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作。シリーズの核心に迫る第11弾!新装版限定書き下ろし掌編付き。
命の寿命を色で感じ取ってしまう女子高生の藤木六華はある夜、春風歩と名乗る青年と出会う。夜の散歩が趣味だという彼は誰もが持つはずの命の色を持たず、そんな歩の不思議な雰囲気に六華は興味を持ち惹かれていく。だがある日、町で見かけた彼はいつもと様子が違った。六華のことを覚えておらず、青色の命を纏い自分を“翔”だと告げー。やがて明らかになる、歩の切なく残酷な秘密。それを知ったうえで、二人は限りある時間で奇跡のような恋をする。
老舗百貨店かねた屋の食品バイヤー・蓮見春花は、社運をかけた九州物産展を担当することに。張り切る春花の前に突如、謎の上司が現れた。「あなたにバイヤーの資格はない!」真っ赤なスーツにサングラス。奇妙な姿に圧倒的オーラを纏う女、御厨京子。どんな店主も口説き落とし、関わる物産展は軒並み大成功。本物を見極める厳しい目と強引な手法で恐れられる、伝説の“物産展の女”だったー!型破りな御厨に振り回されながら、人の心を動かす彼女の哲学に春花も変わっていく。