2022年8月12日発売
特別に記憶力の良い瞳をもつ董珠蘭は、海神の贄として孤独に過ごしていた。そんな彼女の元にやってきたのが謎の青年・劉帆だった。彼女は窮地にある兄を解放する条件で劉帆に連れられ、国の中心、霞正城に。そして後宮の不穏を珠蘭の瞳で探るよう命じられる。人との触れあいに戸惑いながらも珠蘭は誠実に向き合い、後宮の盗難事件や呪いの謎に挑んでいく。その姿がしだいに劉帆や妃たちの心をも変化させ、信頼を勝ち得ていくがー?全ての謎の行き着く先は、触れてはならないこの国の根幹に関わる秘密だった。
まもなく先帝の喪が明け、皇帝朱心の時代を迎える。つまり、立后も目前。しかし皇位継承の儀が、前例のない不吉な失敗に終わってしまった。すると英鈴の実家から呪いの道具が見つかり、そのせいで儀式が失敗したとして英鈴は後宮を追放されることに。儀式の失敗に、冤罪。何かがおかしいと感じた英鈴は、幽閉先から抜け出し、この謎を解くために奔走する。すると、英鈴だけでなく呂賢妃も同じ容疑で後宮を追い出されたと聞き…!?「これは、陛下を廃位させるための罠よ」『薬』で朱心の危機を救えるのかー?
曲がった事が嫌いな騎士の少女トアは、姉を侮辱した第三王子を殴り飛ばした罪で北の広大な墓所“聖ドロティア葬園”に左遷される。収容された者は命を落とすというその地では、歴代当主が各国から徴集した男性囚人に墓をあばかせ、なにかを探しているらしいー。身を守るため男装で葬園に赴いたトアは“罪の騎士団”と呼ばれる罪人達ー毒舌以非神父ゼファー、天才少年医術師アズリカ、食に命を捧げる料理人エルイーズらと出会う。成り行きで彼らの“団長”となってしまったトアに現葬園当主ロキから“墓掘り”の命が下りて…!?
田舎町で育った少女・茜は、河原で不思議な石を拾う。そこから生まれた小さなドラゴンに「空」と名付け、二人は家族になった。ところがある事件が原因でドラゴンの力が暴走、動揺した空が逃げてしまう。二人の思い出の場所へ茜が追いかけると、そこにはドラゴンの姿は無く、青い目をした少年・空が佇んでいたー。空と共に平凡だけれども幸せな毎日を送る茜は、ある日、黒猫姿のドラゴンに出会う。故郷を探す旅の誘いに来たという黒猫の言葉に、大切なことに気づく茜。空を想い、心に秘めた決意とはー?第4回富士見ノベル大賞審査員特別賞受賞作。
地味で取り柄もない菫。派手好きで浪費家の母と姉に、稼ぎから家の仕事まですべて押し付けられ、身も心もボロボロだった。ある日、姉の借金の取り立てにヤクザが乗り込んできて…返済の代わりに、菫はヤクザに売られてしまった。家族に捨てられ沈む菫に、何故か若頭の桐也は親切に接してくれる。やがて店に出るため着飾った菫を見て、桐也は意を決したように言うのだった。「…店に出なくていい。俺の専属家政婦になれ」-やがて結婚し幸せになる二人が、お互いの居場所を見つけていく、不器用な溺愛生活がはじまる!
私、伯爵令嬢ユリアスにエウルカ国王に嫁いだランフア様から懐妊の知らせが届いた。殿下と離れるのは寂しいし「君に会えないのは耐えられない」と熱く引き留めてくれたけど…宮殿へお祝い(&商品宣伝♪)に行くことに!だけど懐妊をよく思わない宰相が何やら怪しい動きをしているようで?大事な友人を傷つけるようなら慰謝料いただきます!
結婚式まであと数カ月♪と私、リリアーナよりもウキウキのウィリアム殿下。ところが隣国でクーデターが勃発し、事態は急変!こちらの国も緊迫した状況に。このままじゃ結婚式なんて…と心配していたけれど、「結婚式は予定通りに挙げる」と殿下が宣言。ならば私もサポートに徹します!しかし、このクーデター、実は意外な目的があったようで!?
王太子と婚約破棄を果たして見事処刑エンドを免れた私、悪役令嬢ロザリア。最推しキャラである従者リュカの命も救えて一安心と思いきや、妖精の魔力の影響で村に閉じ込められてしまう!そのことでリュカの過保護に火がつき「私の目の届かぬ場所へは行かないでください」と、しまいには同じ部屋で寝ることに!?推しの急接近に心臓が保ちません!