2023年4月25日発売
15歳の少年エピクはひとりで活動するF級冒険者。エピクの持つスキル『消滅』は、対象をなんでも消し去ってしまう最強スキルだが、魔物を倒すことはできても討伐証明できる素材が残らない。そのためエピクはスキルの詳細を隠して薬草採取クエストばかりを受注していた。そんなある日、実力不足を理由にエピクは冒険者ギルドを追放されてしまう。自身の無能さを嘆くエピクだったが、路頭に迷う中で彼は薬草摘みの少女スェルと出会う。薬師協会長の娘だった彼女はエピクに一つの提案をしたー。「エピクさん、ここで一緒に働いてください!」新しい環境で生活の基盤を整えたエピクは、自分のスキルと向き合うことを決意する。スキル『消滅』の応用術を身につけ、エピクの最強冒険者への物語が今始まる。
モブ男を巡るライバル(?)の失恋フラグの登場をきっかけとした騒動で、またちょっぴり成長した死亡フラグちゃん。仲間たちとの賑やかな生活を過ごす中、今度はあからさまな罠に引っ掛かり、ショッピングモール併設の映画館に閉じ込められることになってしまう。そこに現れたのは、「仮想世界を破壊できる」と豪語し、神様を脅迫して意のままに操る“監督”を名乗る人物。目的も不明のまま、次々と映写室という名の仮想世界に送り込まれるハメになったフラグちゃんたちに、はたして逆転の勝機はあるのか!?そして、“監督”の正体は一体誰なのかー!?
異世界に転生したエドは六歳で前世の記憶を思い出す。しかし、エドが生活していたのはなんとスラム街だった!彼の両親は行方知れずで、幼馴染のエルフ・ミーニャの家族と暮らしていたが、食事はほぼ豆だけの極貧生活。まずは豆だけの食生活から脱却するため、エドは前世の知識を活かし、鑑定魔法で食べられる野草やキノコを採取しながら、ただの野草とみなされていたものをハーブティーとして売ったり、ノイチゴをジャムにしてだんだん食生活を改善させていく。そんなエドとミーニャはもう一人の幼馴染で攻撃魔法が得意なラニアとともに、近くの森でゴブリンや一角ウサギを狩ったりしながら、異世界のスラム街でおいしいご飯と豊かな生活を目指していくのだがー。異世界のスラム街から、スローライフで成り上がる!?エドの自由な異世界ライフが始まる!
男子禁制のゲーム世界に、どんなルートでも破滅確定のお邪魔キャラとして転生してしまった俺、ヒイロ。迫りくる死亡フラグを回避するには強くなるしかない。そんな必死の努力を重ねた影響か、エルフの姫ラピス、メイドのスノウ、妹のレイ、主人公キャラの桜など、ゲームのヒロインたちから好意を寄せられることに…。このままでは「百合の間に挟まる男」認定されて抹殺されてしまう!やっぱり死ぬの?どうする俺!?さらに、俺というイレギュラーをめぐって彼女たちが争いはじめてーって、女の子同士が仲良くなる設定はどこにいったんだよ。百合の間に挟まる男は●ね!
ずっと劣等感を抱いていた。勉強や運動はもちろん、料理や裁縫もいまいちで得意だと言えるものは何もなかったし、友達を作るのも苦手。しかも、弟は俺と違って何でもできる優等生だ。なんでもいいから人より上手くできて、誰からでもいいから特別だと認められたかった。「俺の生きてる意味ってなんだよ!誰か教えてくれよ」それでもキミと一緒に見たあの日の花火は俺に『特別』を教えてくれた。だから挑戦してみるよ、また一緒に花火を見れるように。あの夏の体験は現実だったのかー。これは『特別』になることを諦めていた少年が大切なものを見つける不思議な夏の物語。
“暴力”に置き換わる“兵器”として少女たちが戦う世界。レインはハナの真実に心がついていけず、彼女とまっすぐに向き合うことができずにいた。彼女の心とは無関係に、戦舞台で敗北した2人を『鉄の国』へ運ぶ心動車。だが、彼女たちを乗せた車は突然止まり、1人の少女を降ろして再び動き出す。「と、止まって…置いてかないで…」ハナと離ればなれにされてしまったレインはひとり、悩みながらも“道具”として歌い、踊る。一方、研修生としてレインと引き離されたハナにも笑顔の裏に知らなかった感情が芽生えー。紅く暗い『鉄の国』。“彼女”が隣にいない世界で、キラキラを探す少女たちが紡ぐ絆と愛の物語。
ヒトと見た目がそっくりな人造人間“フェシット”。その研究機関が運営する高校に入学させられた志賀見流人は、同じクラスに何故か義理の妹『りお』がいる事を発見する。「なんでお前がここに!?」「あたし、“フェシット”だよ?」なんと10年一緒にいた彼女は人造人間で、実験のため飛び級してきたらしい。嘘だろ!?お前人工物なのに体は成長してないか!?しかも「このリモコンであたしのカラダ、メンテナンスして?」って倫理的にヤバい!血も繋がらず人間でもない妹はやけに距離を詰めてくるし、高校生活どうなるの!?慌てる俺はその時知らなかった。この世界で“フェシット”がどういう存在なのかをー。
自分たちの関係を受け入れてくれるコミュニティを大切にするーそんな新たな価値観を知った悠太と沙季。順風満帆かに思えた二人の関係だが、春休みを過ぎ、三年生になった彼らにはまた大きな変化が訪れる。クラス替えにより同じ教室での生活が始まり、近づいてきた受験と未だ見えぬ将来設計に惑いーそしていつの間にか、二人が家族になってから一年が経とうとしていた。ここまでゆっくりと距離を近づけてきた二人は、近づきすぎてしまった自分たちの関係を見つめ直すために『すり合わせ』をするのだがー?“兄妹”であり“恋人”でもある二人が理想の距離を模索する恋愛生活小説、第8弾。
第18回MF文庫Jライトノベル新人賞“優秀賞”受賞作、第三弾!“三十の壁”を私・幽鬼は乗り越えた。失った手指も取り戻し、完全復帰。続く目標としていた四十回目も乗り越え、順風満帆のプレイヤー生活を送っていた。だがークリア回数三十超えの強豪が集う四十四回目のゲーム“クラウディビーチ”。そこで目にしたのは、あの忌まわしき殺人鬼を彷彿とさせるばらばらに刻まれた遺体だった。犯人を探すべく、絶海の孤島を駆け回るプレイヤーたち。それを嘲笑うかのように増えていく犠牲者。そして私が最後に対面したのは“キャンドルウッズ”にいた彼女の後継者だった。ある時は制服の遊園地で。またある時は水着のビーチで。私たちは今日もー死亡遊戯で飯を食う。
フランメシア王国の片隅の貴族家。オルト子爵の次男『ジルベール=オルト』は転生者である。すくすく育っていた彼はある日、日本人として生活していたころの知識でこの世界の秘密に気づいた。ここは、ゲームとして体験をした後の世界だと。「あれ?もしかして続編?次回作の主人公に転生した!?それとも関係者!?確定の負けイベントがあったりする?ヤバい!死にたくない!」ゲームがスタートする前に鍛えて、いざゲームが始まった時には、自分や家族を守れるだけの力を手に入れないとと考えるが、自身はまだまだぽよぽよの子供ボディ。できることは限られているが、家族や使用人に愛されながらも、ジルベールは色々と自分にできることを試していく。「油断はできない」を合言葉に、今日も異世界で生活をしていく!
少女の姿で異世界に飛ばされたサラが、保護者のネリー達と共に王都に赴いたのは、もう一年半前の話になる。ハイドレンジアの町で、友人や婚約者候補を名乗る後輩と共に薬師として活動を続けていたサラは、ある日ネリーから、町にあるダンジョンの様子がおかしいという話を聞き、調査の協力を頼まれる。そして、調査の結果わかったのは、ダンジョンの壁に見えない抜け道が発生し、そこを通って下層の魔物が上層まで上がってきているということだった。その原因は明らかにならないまま、やがて魔物は抜け道を通って町にまで出没するようになる。さらには、ダンジョンの深層から超巨大なカメが出現しー!?転生少女、懐かしのローザへ。ただし巨大カメと一緒に!?異世界スローライフ第六弾!!
四神の二柱であるアクイラータとフレイレスの前に突如現れた邪神ちゃんことアルフィア・メーガス。邪神戦争時を凌駕する能力を身に付けた彼女は、いとも簡単に二柱を倒し、管理権限を回収する。そして完全体となったアルフィアは、世界の再生を図るべく次の行動に入るのだった。一方、ルーダ・イルルゥ平原での用事を済ませたゼロスとアドは、ケモ・ブロスと別れ帰途につくのだが、その際に巨大な地震に遭遇する。この世界では地震はとても珍しく、嫌な予感がした二人は急いでサントールの街を目指すが…。勇者召喚により大量の魔力が失われ魔力枯渇に陥っていた世界を再生するため、魔力循環を行うアルフィア。そのため世界各地で地殻変動が発生し、同時に新たな秩序や法則がもたらされるのだった。新時代へと突入するこの世界で、はたしてゼロスはどう立ち回るのか!?
妻子を殺された復讐のため、瀕死の重傷の中、己の死を回避する代償として悪魔・ベルと契約した刑事・一之瀬朱理。「担当する事件の被疑者はかならず死亡する」と周囲から不審を抱かれながらも、ベルに犯罪者たちの魂を捧げて生命をながらえ、朱理は執念の捜査で真犯人を探しだした。人知を超えた存在“黒い悪魔”に復讐を果たすべく、朱理はある決断を下す。ベルすらも欺きながら、朱理はその目的に近づいていくがー。宿命づけられた人間と悪魔、ダークサスペンス完結編!!
「剣は鞘にお前を選んだ」美しい長女と三女に挟まれ、目立つこともなく生きてきたオールド家の次女サクラは、「軍神」と呼ばれる皇子カイにそう告げられ、一夜にして彼の妃となる。課せられた役割は、国を護る「破魔の剣」を留めるため、カイの側にいること、ただそれだけ。屋敷で籠の鳥となるサクラだが、持ち前の聡さと思いやりが冷徹なカイを少しずつ変えていき…。すれ違いながらも愛を求める二人を、神々しいまでに美しく描くシンデレラロマンス。
記憶を失くした幽霊の人香を相棒に、探偵事務所を営みながら人香失踪の真相を探っている元刑事の巻矢。元の職場での警察手帳紛失事件や、怪しい着ぐるみにまつわる謎を解決していく中、妹を助けてほしいと依頼に来た人物にはめられ、2人は廃ビルに監禁されてしまう。巻矢の許に持ち込まれたそれぞれの謎は、やがて行方不明となっている人香の足跡に繋がっていきー辿り着いた先に待っていた意外な真実。心優しき幽霊と苦労性な探偵を待ち受けていた運命とはー!?
血が怖いという致命的ハンデを抱える医学生・戸島光一郎。落第にリーチが掛かった彼は、救済措置として人手不足のアレルギー・膠原病内科の手伝いを命じられる。免疫が己の身体を傷付けてしまう難病患者を診療する、膠原病内科、通称アレコー。その外来医長・漆原光莉は、歯に衣着せぬ言動に加え、人として残念な面が多々あるものの、どんな些細な症状も見逃さない名医として大きな信頼を得ていた。そんな彼女の下で戸島は様々な患者と出会い、多くのものを学んでいく。