2024年1月13日発売
寵姫として持て囃されたり、はたまた教養のない妃候補たちに舐められたり。コネと派閥だらけの後宮に辟易したライラーは気づく。有能な妃を育てれば、注目も減り、この面倒な状況も覆るのでは!?そこで後宮改革を決意。女たちを教育して導き、人材を登用していく。しかしその結果、後宮内にライラーの派閥が浸透して、意図せずさらに立場を固めることに!一方、反抗的な軍部を掌握すべく、ついに皇帝・アスィールも動き出す。ライラーは軍部との“ある賭”で、いちかばちか皇帝の味方を増やす秘策を思いつくがー?
伯爵令嬢のジャンヌは霊が見える。それを公言するせいで、十歳から修道院に入れられていた。月日は流れ十六歳のある日、女伯爵として辣腕を振るう姉マリーズから帰宅を促す手紙が届く。実家でジャンヌを待っていたのは、大量に生き霊を憑けたマリーズと、伯爵家存続のための意に沿わない結婚の話だった。ジャンヌはマリーズに「生き霊を祓ったら結婚の話をなしにする」という交換条件を持ちかけ、問題解決に乗り出すがー。霊を蹴散らし従える令嬢ジャンヌのホーンテッドコメディ、開幕。
幻想に満ちた魔術学院ドラクロウ。偉大な師の元で愛され育った天才少女・シャロムは、突然魔力を失い、今は学院の落ちこぼれだ。ある朝シャロムが妖精の悪戯に困っていると、一人の少年に助けられる。口の悪い彼は学院一優秀な生徒・ユエルで、なぜかシャロムは試験のパートナーに見込まれてしまった。躊躇いながらも協力し、次第に心通わせる二人。だがシャロムは悲しい真実を知る。呪いに蝕まれ、もう決して元の“雨の魔術師”に戻れない事をー。すれ違いながらも二人の魔術師が歩む、恋と再生を紡いだ物語。
後宮の宮女・翡翠の日常は突然一変する。反乱が起き、新皇帝が後宮全員の死罪を宣告したのだ。決死で抗議に行った翡翠は、思いがけず元婚約者の旺柳と再会する。旺柳は憤る翡翠をなだめつつ内心焦っていた。-彼こそ新皇帝だからだ。今も翡翠を愛する旺柳は自分は皇帝の側近だと嘘をつき、死罪撤回を掛け合うと約束する。かくして死罪は免れるも後宮解体の方針は変わらない。翡翠は妃や宮女総勢千人の行き先を探す「始末官」に任命される。翡翠と旺柳は彼女らの希望を聞き出そうとするが、無理難題の山積みで…!?
『お隣さんってば料理上手のイケメンだけど、すごく面倒くさい』二人の出会いは最悪だったー。隣室の萱代が振る舞ったのは、感動を覚えるほど美味しいパスタ。「ワタシだって料理ができる!」料理の腕を証明したくて百合子もパスタをご馳走するのだが…。「これはローマ人に対する冒涜だ」辛辣すぎる感想と圧倒的な料理の蘊蓄に打ちのめされてしまう。それでもやっぱり美味しいパスタを作りたい!そこで百合子が萱代に願いでたこととは…!?感動のパスタに出会ったズボラ女子が、再び料理にいどむ物語。