音楽むすび | 制作・出演 : マックスウェル

ネオ・ソウル隆盛の立役者の通算4作目は、なんと8年ぶりとなるもの。メロウな手触りは変わらないが、生演奏トラックを採用していることもあり、生理的な逞しさは倍加。これは美意識あふれる現代ソウルマンの嬉しい存在をきっちり伝えるものになっている。

プエルトリカン系の新人。1人の女性に出会ってからのストーリーを綴った作品になっており、80年前後のR&Bを思わせる柔らかな音作り、ファルセットと地声を行き来する歌、そして最後の7分にも及ぶ空白部分など、すべてが尋常ならざる美意識に貫かれる。