制作・出演 : マリア=ジョアン・ピリス
近年ますます円熟味を増しているピリスの90年前後の名演がプライス・ダウンして再発売。ピリスが盟友アバドとともに十八番のモーツァルトで素晴らしい演奏を聴かせてくれる。
1974年の録音だから、ピリスとしては初期のもの。後のモーツァルトのような、透明な世界が確立されてはいないけれど、伸びやかで素直な音楽作りは、はっきりと聴きとれる。コルボの指揮も優しく寄り添っている。全体に地味なのが、かえって渋い魅力。
女流モーツァルト弾きの中堅として人気の高いピリス。これはエラートで録音した第1弾として73年に出されたものである。派手ではないが、力強く颯爽とした凛々しいタッチに引き込まれそう。比べてみると最近のピリスは円くなったかもしれない。
ピリスのエレガントで美しいモーツァルトが楽しめる。ピリスの生まれ故郷のリスボンのオーケストラとの共演。オーケストラの響きや音色がいささかローカルで、ピリスのピアノと今一つ調和していない感じもするが、それは御愛嬌というところ。
オリジナル・ジャケット仕様&日本語解説付きで好評の廉価盤《ワーナークラシック1000》、ピリス編(16点)の1点。深い感動を呼び起こすピリスのモーツァルト。
(1)にはペライアとルプーによる二大シューベルティアンによる名録音が知られているが、ピリスとセルメットの演奏は、クリスタルな凝縮された響きに特徴がある。遺作の二長調のロンドもすばらしい。珍しい曲も多いので貴重なアルバムだ。
オリジナル・ジャケット仕様&日本語解説付きで好評の廉価盤《ワーナークラシック1000》、ピリス編(16点)の1点。名盤の多いショパンのワルツ集の中でも常に高い人気を誇るピリスの代表作。
ポルトガル生まれの人気ピアニスト、ピリス初のシューマン。ピリスらしい繊細で柔らかなタッチにより、全体に温かく詩情豊かな演奏であり、シューマン独特の夢想的な気分が、テンポの微妙な変化によってうまく出されている。