制作・出演 : マーラー・チェンバー・オーケストラ
花から花へ花から花へ
ロシアの名華ネトレプコがベルカント・オペラやヴェルディのヒロインに挑戦している。少し翳りを帯びた声を持つ彼女が迫真の歌唱によって、劇的で圧倒的な表現を繰り広げる。「ルチア」でのグラス・ハーモニカのソロが美しい。アバドが好サポート。
《アルブレヒト・マイヤー:モーツァルト・アルバム》《アルブレヒト・マイヤー:モーツァルト・アルバム》
なめらかな響き。表情豊かに起伏する息遣い。人知れず憂い顔のオーボエではない。柔らかくデリケートでありながらサラリ敏捷闊達。協奏曲も鮮やかだが、ふだんなら前座脇役にまわるアリアやアンダンテ楽章の編曲モノの多彩さに、実にとっぷり引き込まれる。★