制作・出演 : 上岡敏之
ブルックナー:交響曲第7番ブルックナー:交響曲第7番
2007年の来日直前のライヴ録音で、来日記念盤として発売されたものの再発盤。90分余もかけた超スロー・テンポのブルックナーで、賛否両論の大きな反響を呼んだ。聴き進むうちに説得力を増す快演である。
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第21番 ベルク:ピアノ・ソナタ 作品1シューベルト:ピアノ・ソナタ 第21番 ベルク:ピアノ・ソナタ 作品1
現役の指揮者がソナタを出すのは異例のことであろう。演奏を聴くと、何故この人が出そうとしたかがよくわかる。特にシューベルト、テンポを遅くとり、たいへんに繊細に気持ちを込めぬいて弾いている。個性的だ。ベルクも切れ味よりは抒情性を大切にした演奏。
シューマン:交響曲第4番 ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲シューマン:交響曲第4番 ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
2004年からヴッパータールso.を率いる上岡敏之は、オケからも聴衆からも圧倒的な支持を受けている。温かみのある重厚な響きを持ちながら、あくまで活気を失わない。「ハイドンの〜」で聴かせる上質な響きや、シューマンへの愛情が漂うような芳醇な音楽。愉悦の時が流れている。