制作・出演 : 初代
新おすすめ20選筝 世界のしらべ新おすすめ20選筝 世界のしらべ
箏と琴は同じ楽器なのか違うものなのか浅学にしてよく分からないのだが、それはさておき、東アジアの楽器でヨーロッパのメロディを奏でるという企画もの。こういう試みは以前からあるだけにどういう特色を出すかに苦労するところだが、巧くまとめている。
源流・高橋竹山の世界〜津軽三味線〜源流・高橋竹山の世界〜津軽三味線〜
津軽三味線の竹山が63年に発表した初アルバムの復刻だ。竹山といえば躍動する陰鬱といったイメージだったが、重い基底音の上をなんとも軽妙に翔び跳ねる三味の音色に聴き惚れる。竹山とコンビを組んでいた故・成田雲竹の解説を掲載しているのも嬉しい。★
津軽三味線津軽三味線
今から15年程前、津軽三味線が一躍ブームになった事があった。TVのショー番組では何かにつけてあの曲弾きが紹介され、『じょんから節』という優れた映画も生まれた。その火付け役となったのが、渋谷ジャンジャンで演奏会を続けていた竹山だった。ブームそのものは、東北の寒村、漂泊の門付芸といったお誂えむきの感傷とパターン化した空疎な曲弾きに拠ったうわついたものだったが、竹山の芸はそれとは別の場所にあった。今回一拠にCD化された当時の録音が、その何よりの証左である。弾力性のある美しい音色、独特の引きずる様なリズム、低域のハッとする様なポルタメント、そして陸続と沸き上がるうた。今なお強い説得力を持つ、まさに芸。