制作・出演 : 吉武雅子
ロマンティックをもう一度ロマンティックをもう一度
発売元
キングレコード株式会社小林亜星の作と編曲作品を天満敦子が思い入れたっぷりに弾いたアルバム。小林の曲はもちろん、編曲もわかりやすい。基本は“歌”。残響をつけて、BGM的雰囲気に作っている。天満は、ヴァイオリンの美しい音色を最大限活かしながら、情感込めてうたっている。
愛の夢愛の夢
ヴァイオリニスト・天満敦子のパートナーとして20年。吉武雅子のソロ・デビュー・アルバムだ。「エリーゼのために」から弾きはじめ、リャードフの前奏曲やショパンを並べたプログラム。聴き入るうちに、いつの間にか穏やかな気分にさせられる。いい演奏だ。
愛のあいさつ愛のあいさつ
説教節あるいは韓国のパンソリのごとく、情の高まりにつれて響きがざらと倍音を孕んで凄味を増す。エルガーの濃密な官能も驚きだが、絶品はヴェラチーニ。バロックの簡潔な枠組みの中、奔放に燃え立つ一歩手前で情感を溜める、ぎりぎりの切迫感がたまらない。
ツィゴイネルワイゼンツィゴイネルワイゼン
最初の曲が始まってすぐにその強烈な躍動感にまず驚く。ユニークな「ユモレスク」、思い切り甘えたようなドルドラの「思い出」、中間部が面白いブラームスのハンガリー舞曲、濃厚なサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」などなど、天満の個性が満開である。
ねむの木の子守歌ねむの木の子守歌
天満敦子が「北の宿から」「涙そうそう」などの日本の楽曲(小林亜星による新曲3曲を含む)を収めたアルバム。ノスタルジックなメロディを丹念かつ情感豊かに歌い上げており、しっとりとした日本の抒情がしみじみと心に沁み渡ってくる。アレンジも秀逸。
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