制作・出演 : 竹井詩織里
若手女性歌手初のベスト盤。低〜中音域に魅力がある清楚なヴォーカルとそれをサポートするネオアコ/ボッサ風のサウンドが織りなす音世界の端正さは、ご本人の美人度に勝るとも劣らない。ポジティヴな感性を感じさせる歌詞や歌声からも、ZARDの直系といえるかも。★
5曲入りミニ・アルバム。自身が作詞した4曲は、現在22歳の女性の揺れる気持ちや18歳の頃を振り返って前に進もうと決意する気持ちを歌った。5曲目にユーミンの名曲「ノーサイド」をアップ・テンポの軽快なボサ・ノヴァ風にカヴァー。秋にふさわしい感傷的な仕上がり。
発売元
株式会社ギザえっ、こんなカワイイ娘が!? と思わず本人の公式サイト探しちゃうくらいの美貌なんですが、デビュー・アルバムだけあって、実に若々しいというか、初々しい歌声を聴かせてくれてます。歌い上げ系のジャズよりも、小粋なボッサやポップス寄りの曲に持ち味が出てるかも。
シングル「静かなるメロディー」でデビューを果たした彼女による通算3作目のアルバム。春夏秋冬をテーマにした4つのシングルが収録されており、タイトルが示すように、アルバム全体が彼女の1年間を綴った日記のような仕上がりになっている。
9枚目のシングルは、とてもジャジィでソウルフルなアーバン・ポップス・ナンバー。夜の帳が似合う、とてもムーディでお洒落な楽曲。でも、歌詞の内容があまりにも切なすぎるだけに、似合うのは一人グラスを傾けてという雰囲気。寂しいときに触れたい音楽だ。
8枚目のシングルは、ピアノとの独唱で始まる泣きのラブ・バラード。恋愛の歌ゆえどこか影のある響きを持つ彼女の声が印象的であり、グッと感情移入してしまうような妖しい魅力がある。サビを迎え盛り上がると伸びやかながら不安定な声質になり、それがまた心をくすぐる。
7枚目のシングルは、MPBの影響を感じられるミディアム・チューン。クールなオルガンとアコースティック・ギターで構築されたサウンドは、涼しげで夏にぴったり。同じオルガンとアコギを使用していても(2)の「潮騒レター」はカントリーナイズなシャッフル・ポップ。
アニメ『名探偵コナン』のエンディング・テーマだった「世界 止めて」に続くシングル。タイトル曲はアニメ『メルヘヴン』のエンディング・テーマで、ちょっと切ない春の別れと旅立ちを歌ったしっとりとしたバラードだ。
大阪出身のキュートな女性シンガー、竹井詩織里のセカンド・アルバム。(1)はアニメ『名探偵コナン』のエンディング・テーマ。作詞は全部本人。倉木麻衣や小松未歩の妹分といった趣。まだ粗削りな部分もあるが、(6)や(8)に彼女ならではの可能性を感じる。
『名探偵コナン』のエンディング・テーマとしても起用。今にも壊れそうな歌声から幕を開けるドラマティックな構成。ABメロへ詰め込んだ悲哀な表情。まさに泣きのロマンティック作とは、こういう聴き手の心を一気に潤していく作品のことを言うのだろう。
恋人、肉親、友達など、誰かにとっての誰かの大切さを“僕視点”って綴った柔らかな表題曲。ピアノと美声の重奏がファンにはたまらぬ切なモード。(2)は一転、“感情”と“環状”のように、恋愛関係とドライヴを掛けた歌詞が楽しいポップ・ソング。ボッサ風味の(3)も良い。
はかなく切ない風情が、冬の街にマッチングした曲である。アコースティックを中心としたシンプルでミディアム・テンポな楽曲に木枯らしのようにちょっと哀しいメロディ。そこに彼女の芯のある強い声。意志のしっかりした声というのは逆に哀しいものなのだと気づかされる。
2004年2月にデビューした女性シンガーのシングル(1)(10)を含む初アルバム。80年代のニューミュージック調のメロディ+ボサ・ノヴァ風のアレンジに、彼女の優しい声が乗っていて落ち着いて聴ける。GARNET CROWや松たか子に通じる繊細さが好きな人にオススメ。
春の日を感じさせるようなミディアム・テンポのアコースティック・サウンドに柔らかく問い掛けてくるような優しいメロディ。サラッとしていてパンチには欠けるものの、ヴォーカルの意思と芯のある歌声が印象的で全体を大きく包みこんでおり、安定度の高い作品になっている。
85年生まれの女性シンガー。すでにカヴァー・ミニ・アルバムをリリースしていたが、オリジナルのシングルとしてはこれがデビュー作品となる。ボサ・ノヴァのオシャレな雰囲気の曲に、やや気怠げなヴォーカルが乗り、大人な世界がしっかりと確立されている。