音楽むすび | ウォーター・ベアラー

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弟マイクとのユニット“サリアンジー”や、プログレ人脈の作品への参加など、60年代から地道に活動を続けていた英国を代表する女性フォーク・シンガーが、ブロンズ・レーベルに残した初期ソロ作品群が紙ジャケで登場。『ウォーター・ベアラー』は満を持して発表された78年のソロ・デビュー作で、ドリーミィなコンセプト・アルバムとなっている。ボーナスで収められた「ミラーズ」はやはり名曲。その後、79年の『イージー』から83年の『ストレンジ・デイ・イン・ベルリン』まで毎年アルバムを発表。ドリーミィ・フォークというべき音に始まり、AOR、ジャズ、さらには非西欧的なリズムを取り入れていくなど、徐々に音楽的な幅を広げていく。『イン・コンサート』は彼女初のライヴ盤。ジョン・G・ベリーらUKロック界の名プレイヤーが作り出すタイトな音の上を、スタジオ作と変わらない透き通った歌声が舞う。ソロ活動の総括的内容で聴きごたえがある一枚だ。ここに挙げた6枚を聴けば、その清らかな湖水のように澄んだ声に癒されるファンが多いのも納得する。エンヤの先を行っていたヒーリング・ポップという評価は間違いではない。 2007/03/21 発売

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