95年のショパン・コンクールで第5位に入賞、ショパン弾きとして評価の高い宮谷理香がシューベルトとシューマンに取り組んだ。彼女の新しい一面を知るアルバムといえる。
2002年暮のリサイタルのライヴ。シューベルトは劇的な演出に頼らず、淡々と、しかしデュナーミクなどの細部を丁寧に処理している誠実な演奏。第2楽章に典型的な、弱音の扱いの繊細さも彼女の持ち味のひとつだろう。シューマンでは緩急とダイナミズムが活きている。 2003/05/21 発売