Andre Previn RCA Years::ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲全集1 海の交響曲
制作・出演
アンドレ・プレヴィン / ウォルト・ホイットマン / ジョン・シャーリー=カーク / プレヴィン / ヘザー・ハーパー / レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ / ロンドン・シンフォニー・コーラス / ロンドン交響楽団 / ロンドン響60年代後半から70年代初頭にかけてのプレヴィンはきわめて意欲的で、溌剌としていた。彼の音楽人生の中でも特別な数年間だった。イギリスでは、彼らが愛してやまないウォルトンやヴォーン・ウィリアムズを振って、すばらしい演奏を聴かせるアメリカ出身の若い音楽家に最大級の評価で応えたが、日本ではまだイギリス音楽への理解が十分ではなかった。これを機にぜひ聴き直してほしい。まず録音が良い。最初に収録された「南極交響曲」は映画のための音楽がベースになっているが、プレヴィンの指揮に安易な演出は一切ない。あくまで正攻法で作品に向き合い、揺るぎない構成感と洗練された響きでドラマチックな世界を描き出している。二人のソリストがすばらしい歌唱を聴かせる「海の交響曲」、第5番3楽章の弦と木管の穏やかで奥の深い表情……。これぞイギリス音楽の魅力!