舞〜橋本國彦歌曲集
芸術歌曲から、戦意を高揚させるための曲まで、大正から昭和を時代とともに生きた橋本國彦。戦争によって思わぬ道を歩んだこの作曲家への思いが伝わってくるのは、さすがの藍川由美。ただ“鑑賞”するにはちょっとキツイ曲も。花岡のピアノも上々。
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「この道」山田耕筰歌曲集「この道」山田耕筰歌曲集
藍川由美は56年生まれのソプラノ。清潔感のある美しい声の持主。山田耕筰の佳曲を正しく丁寧に歌っている。しかし、声の質や表現に少し硬いところがある。ブックレットに藍川自身による詳しい解説文が寄せられている。詩は掲載されていない。 1998/01/25 発売
アジアの唄声アジアの唄声
解説ではプロデューサーも述べているが、藍川のこのアルバムに対する思い入れは十分過ぎるほど伝わってくる。だが情熱の強さに比例した客観がなければ、受け手(聴き手)は辛い。たとえば、中国民歌がなぜハープ伴奏なのか、音楽的な必然性は感じられない。 1999/01/25 発売