発売元 : 株式会社スペースシャワーネットワーク
初期のキース・ジャレットを感じさせる「When You Come Home」から始まる本作は、まさに“牧歌的な欧州ジャズ”。都会の孤独が聴こえてきそうな“レインボウ・スタジオ録音”ながら、ジャケット絵を彷彿させる世界が展開する。他の独系トリオとは一味異なる暖かさが本トリオの魅力だろう。
cafelonのベーシスト、長谷記史がHIEROPHANT GREEN名義で発表する1stミニ・アルバム。全曲打ち込みによるもので、ロックとハウスを巻き込んだ甘いダンス・チューンが楽しめる。
SOPHIAの黒柳能生(b)、BRAHMANのRONZI(ds)が参加した4ピース・バンドのファースト・アルバム。叙情的なメロディ、しっかりと歌に寄り添い、引き立たせるアンサンブル、喪失感と未来への希望の間で揺れ動く心情を描いた歌詞がゆったりと溶け合う。
コケティッシュなLan(vo)と、The Bell's、VANILLAで活躍した野山昭雄(g)によるユニットのデビュー・ミニ。ガーリーな雰囲気をフィーチャーしてのパンキッシュなサウンドが刺激的。名刺代わりとしてコンパクトなフォーマットにその魅力をギュッと詰め込んでいる。
オーガニックなサウンドを楽しませる日本人バンド、upandcomingの2年ぶりのアルバム。サックスやガット・ギター、ダブル・ベースの音色を有機的に絡ませ、スウィートな優しい音を響かせる。心地よい温度感もたまらない。しかし、これラスト音源だという。
確固たる世界観を持ったアーティストのみが参加し、その全員が新しいことに挑戦することをコンセプトにしたコンピ盤。内外で活躍する実力派DJ陣が集まり、ラッパー/トラックメイカーとしてしのぎを削ったスリリングな一枚となっている。
R&Bテイストたっぷりのヴォーカリストの初ソロ・アルバム。淡々としたなかに切なさを感じさせるヴォーカルは、ライヴの空気感を色濃く伝える。重いテーマの歌詞でも、この人の唄にはある種の爽やかさが全編に流れていて、広い層にアピールできそう。
ジャズ界を中心に活動してきたニュージャージー出身のピアノマンが初めて取り組んだシンガー・ソングライター的なアルバム。ブルース・ホーンズビーに通じる高尚さがある一方で、その声質はエリック・クラプトンを思わせる。アンディ・サマーズが参加。
HONDALADYを称して、ダンス・ビートとロックを融合したとあるが、それに吉田拓郎フォーク的要素も加えると、より彼らのイメージが鮮明になる。まあ、遊び心たっぷりのサウンドがいろいろと飛び出してくる。細かく言えば懐かしい音が随所にちりばめられニンマリ。
一見、異端と感じる彼らだが、その音楽性には実は目を瞠るモノがある。本作はミディアム・タッチの楽曲で、耳に馴染みやすいメロディと印象的なサビといった具合にある意味で正統派のJ-POP。つまり見た目からなる印象と異なるのが彼らの魅力である。