2002年10月発売
34年ぶり。ついに期間限定で帰ってきたフォークルだが、はしだのりひこがいない。あの震えた声もフォークルでは重要なポイントだった。しかし、この作品はいい。ノスタルジックでノスタルジックでない。(6)の加藤、こんなにギターが上手かったのか!
2年ぶりのフル・アルバム。5作目。初期に戻った風のデトロイト・テクノ系。ジェフ・ミルズのコメントが帯に書かれているのも納得。力強く、それでいてしなやかで。垣間見えるメロディアスでニューウェイヴな雰囲気も◎。★
ゴマキ脱退で12人体制になっての初シングルは、過剰にスピーディなロック・チューン。メインを立てず、皆均一にヴォーカルをとる。勢い一発、ファイト一発、キダムが来ますっ。いつもながら、カップリング曲がいかにもアイドルB面風で◎。
山下達郎のシングル曲、シングル・カップリング曲、未発表セルフ・カヴァーなど、こらまでにアルバム化されなかった音源集め、新曲を加えた編集盤。初回盤のみがカラオケ(スタック・オー・トラックス)CDとの2枚組仕様なので、なくならないうちに。
ア・タッチ・オブ・ジャズのエンジニアやキング・ブリットとの仕事などを経ての初ソロ作。冒頭のアフリカンな打楽器に象徴されるビートへのこだわり、そしてロック色が、今様フィリーと線細く情緒的なヴィクターの歌に混ざり合って、独特な世界が出現。
今作がデビュー・シングルとなるが、まずヴォーカルの完成度の高さに驚かされる。どこかエキゾティックな声で、コブシ入りの節回しや文末のため息混じりが非常に個性的。(1)(2)での武部聡志のアレンジもスケール感を増していて秀逸だ。歌詞も、詩として独立で楽しめる完成度。今後、要注目。★
これがデビュー作。作詞が元ジュン・スカイ・ウォーカーズの宮田和弥、作曲が岡本真夜。“僕は僕の道を行くよ”とけなげに歌う声には、まだあどけなさが残ってる。とにかく素直に素直に、学校の音楽の時間に歌っているような優等生のヴォーカル。そこがいいか。