2003年6月発売
歌謡ファン待望のベスト・アルバムが遂に発売! 「旅愁」の大ヒットで知られる西崎みどりの歌声の魅力を詰め込んだ、まさに夢の企画。貴重音源や本人によるライナーも要チェック。
野崎良太=Jazztronikのメジャー第1弾はミニ・アルバム。ボサ・ノヴァ、サンバ、ハウス……の肉感とクールネスが入り混じるグルーヴは、心と頭に気持ちよさを呼ぶ。またムーディなインスト曲ではチルアウトを演出するなど、アルバム全体のバランスも絶妙だ。
イタリア人トリオによるアントニオ・カルロス・ジョビン曲集。といっても「イパネマの娘」も「デサフィナード」もやってなくて、選曲は渋めというか相当マニアック。ボサ・ノヴァ名曲集というより、ジョビンの曲を素材にしたジャジィなピアノ・トリオといった感じ。
フュージョン/ポスト・バップの両方の音楽性を持つギタリスト、ジョー・ベックのオルガン・トリオ編成による録音。ベテランらしい熟成したプレイで、ロマンティックなムードの作品に仕上げている。深みのあるスタンダード・ナンバーの解釈を聴かせる。
メロディックなリフの嵐に、ディストーションを効かせた豪快なヴォーカルで人気のデス/スラッシュの新星、ついに日本デビュー。勢いだけでなく、緩急もつけたメロディ展開に絶賛の声。
デトロイト5人組によるメロディック・デス・バンドのデビュー作。変拍子のシャープなドラムにハイな金切りヴォイスが際立った部分はいかにもデスしているが、基本的にはスラッシュ的なスタイルで彼らなりのオリジナリティを示した意欲作といった感じだ。
岐阜のスタジオFでのライヴ録音盤。静かで深く激しく軽く、精神的な即興性を重視したドラムとのデュオが続く。意欲的なパフォーマンスに取り組んだマルは、この時70歳。雷鳴や風の中で生き生きと枝を震わせる木々を連想させる自然な旋律が新鮮で印象的である。
劇場の隅々に染みわたるピアニッシモが言葉に尽くせないほど美しいカバリエ。このイタリア歌曲集でもさすがと唸らせる絶妙の歌唱を聴かせてくれる。喉を自在にコントロールしてデリケートな表情を生み出すベルリーニの「優雅な月よ」などまさに至芸と言って良い。
オーストラリアのポップ・グループの2枚組ベスト・アルバム。個人的なベスト1はやはりDISC-1(1)。昔、真夏のカラッと晴れた日に聴いてすごく気持ちがよかった記憶があるからだ。そんなベトっとしないさわやかさが彼らの最大の魅力だと思う。
今や人気絶頂のクーラが美人ソプラノ、マラスとのコンビで録音したラヴ・ソングである。魅惑のナチュラル・ヴォイスで唄い出されるタイトル曲はクーラの新境地が窺える甘美なバラード。イタリア語の詞による(5)で響く朗々たる美声もオペラ歌手らしくて良い。
アカデミー賞でも話題となったポランスキーの名作『戦場のピアニスト』で使用されていた作品など、有名映画に使われたクラシック作品を集めたコンピレーション。リラクゼーション用にもどうぞ。