著者 : スティーヴン・L.トンプスン
冷戦下のドイツ。アメリカの最新鋭攻撃機A-10Fが演習中にミグ25に襲撃され、東ドイツ領内に不時着した。A-10Fにはパイロットと機を一体化させる極秘装置が搭載されていた。現場に赴いたアメリカ軍事連絡部“奪還チーム”のマックス・モスは装置を回収する。が、高度にチューンナップされた彼のフォードを、東ドイツ人民警察のBMW、ベンツとソ連の攻撃ヘリが追ってきた。緊迫のカーチェイスを描く冒険小説の名作。
第二次世界大戦後、陸軍より独立し、一人歩きをはじめたアメリカ空軍。そこに六人の男たちが入隊した。ある者はパイロットとして、またある者は整備兵として、新生空軍の伝統を築きはじめる。その彼らが直面した第一の試練は、極寒の朝鮮戦争だった!数々の飛行シーンをまじえて、巨大組織アメリカ空軍に生きる人々の姿を描き、全米でベストセラーになった話題の大河航空ロマン。
朝鮮で初めて実戦を経験したケリイたちは、東西冷戦の中で空軍の中核に成長していく。空軍の過酷な生活は家族にも多大の犠牲を強いるが、妻たちは気丈に耐え、それぞれの生き方を模索する。だが東南アジアの小国ヴェトナムで発生した戦火が、彼らを飲みこみ、いま燃え盛ろうとしていた!ワイルド・ブルーー征服されざる蒼空に挑んだ男たちと、その家族を描く雄渾のサーガ。
ヴェトナム戦争は大きな試練だった。B52爆撃機隊を率いるワシントンは、優秀な北ヴェトナムの防空網に苦戦を強いられ、強引な攻撃方法を主張するデュークと衝突。一方、ケリイやガーヴィーたちも、ファントム戦闘機を駆って過酷な任務を続けていた。上層部の無理解のために、優秀な男たちが泥沼の戦場でつぎつぎと倒れていく。だが彼らは飛びつづけるー空がある限り!翼を愛した男たちと、彼らを愛した女たちが織りなす感動のドラマ。第二次世界第戦後から1970年代に至る空軍の歴史を通じ、アメリカ社会の変遷をも浮き彫りにする航空巨篇。