著者 : ネヴァダ・バ-
ニューヨーク市の目の前、ハドソン川に浮かぶかつての移民の島・エリス島に、歴史記念物のパトロールで転勤したアンナ。病の癒えつつある姉の見舞いを兼ねてニューヨークを訪れた彼女は、自由の女神の島で、一人の少女が転落死したのに遭遇する。かつてアンナの恋人だったFBIのフレデリックは姉に心を移し、落ちこんでいた彼女は地下鉄で何者かに命を狙われる。四面楚歌の中で少女の死から、その真相を探ろうとする彼女が見つけた恐るべき犯罪計画とは…。全米で大人気の女流作家のアウトドア・ミステリ最新作。
ニューメキシコ州南部に口を開ける世界最大の洞窟群カールズバッド。その調査隊に同行した同僚が中で重症を負った。一刻を争う非常事態に、アンナは救助のために、閉所恐怖症を抑えて闇へと降り立つが、救助作業中に不自然な落盤が起きる。救助隊員の中に殺人犯が潜んでいる!底知れぬ暗黒の大洞窟の迷路に入り込んだパークレンジャー、アンナに最大の危機が迫る!サラ・パレツキー絶賛のサスペンスに富んだアウトドア・ミステリ最新作。
大西洋の波が岸辺を洗うカンバーランド島の国定海岸公園。絶滅危惧種アカウミガメの産卵期に、大麻栽培防止の監視用軽飛行機が墜落。パイロットが死亡。ところが操縦席からもう一つ死体が発見された。しかも彼は搭乗予定の人間ではなかった!手つかずの自然を残す島で、それを隠れ蓑にした犯罪のにおいをかぎつけたアンナ。一方、彼女の恋人のFBI捜査官フレデリックは、アンナの姉を脅迫する謎の犯人を追うべくニューヨークへ向かったが…。サラ・パレツキー絶賛のアウトドア・ミステリ・シリーズ第四弾。
テキサス州の高地砂漠地帯にあるグアダルーペ山脈国立公園。初夏のある日、女性レンジャーのシェイラ・ドゥルアリーが、悲惨な遺体となって奥地で発見された。発見者はピューマの生態調査をしていた同僚のアンナ・ピジョン。遺体には、動物の爪跡と噛み跡が、現場周辺の地面には大型獣の足跡が残っていた。警察と公園管理局はピューマのしわざと断定し、狩猟チームを編成した。だが、アンナは不自然な足跡に疑問を抱き、犯人はピューマではないと主張する。手を下したのは人間だ。独自に捜査を進めるアンナは何者かに命を狙われた。なぜシェイラは死ななければならなかったのか。アンナは公園に隠された邪な真実にたどりつく。ピューマと自然と動物を愛する女性レンジャーが、雄大な国立公園を舞台に繰り広げる自然派ハードボイルド。