著者 : ブル-ス・アレグザンダ-
グラブ街の殺人グラブ街の殺人
印刷屋や書籍販売店が立ち並ぶグラブ街で、出版業者のクラブとその家族らが惨殺されるという事件が起きた。クラブ家の屋根裏部屋から、斧を手にした錯乱状態の男が発見された。その男はクレイトンという詩人でクラブの店から作品集を出版したが、印刷職人によれば二人の間で支払いを巡る争いがあったという。クレイトンは治安判事サー・ジョン・フィールディングの元に引きだされるが、男は殺人が起きた時は別の人格が出現していたと主張し…十八世紀のロンドンを舞台に、盲目の名判事と助手の少年が冷酷きわまりない殺人事件の真相に挑む。
グッドホ-プ邸の殺人グッドホ-プ邸の殺人
悪党たちが跳梁跋扈する十八世紀後半のロンドン。盲目の治安判事サー・ジョン・フィールディングは、“ボウ街の捕り手”と呼ばれる警察隊を組織し、犯罪の一掃に乗り出すなど、辣腕判事の誉れ高い人物だった。ある日、発砲事件の報に、助手の少年を従えて貴族グッドホープ卿の邸宅に急行したサー・ジョンは、そこで変わり果てた姿となった卿を発見する。状況から明らかに自殺と思われたが、少年がふと洩らした言葉から、事件は思わぬ方向へ。盲目の判事と、彼の目となり手足となって働く少年が、豪壮な邸宅で起きた密室殺人に挑む時代ミステリ。
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