著者 : マイケル・パーマー
次々と急患が運びこまれるペイシェンス地域病院の救急治療科。そこに勤める女医アビーにとって、毎日が目のまわるほどの忙しさと緊張の連続だった。アビーがこのカリフォルニアの田舎町にきたのは、恋人のジョシュが巨大企業コルスターの工場に再就職したためだ。しかしコルスターに勤務するようになってから、ジョシュは原因不明の頭痛や倦怠感を訴え、ふさぎこむようになった…『沈黙の病棟』につづく医学サスペンス。
ジョシュの病状が悪化していく一方で、救急治療科にも似た症状を訴える患者が運ばれてくるようになった。コルスターの工場が有害物質を廃棄しているのではないかと疑ったアビーは、同僚の医師と調査を開始。しかしコルスターに生活のすべてを依存する町の住民は、さまざまな手段で悪辣な妨害をしかけてきた!ロビン・クックに比肩するベストセラー作家が緊迫感あふれる医療描写と戦慄の結末で読者をうならせる話題作。
ハリー・コーベットは、マンハッタン医療センターに勤める医師。翌日、脳動脈瘤の手術を受ける予定の妻エヴィの見舞いにいき、妻から頼まれた買物をしに外出して戻ってくると、妻が危篤状態におちいっていた。手当のかいもなく妻は死亡する。そのとき同僚の心臓専門医シドニスが、病室から最後に出てきたハリーがエヴィを殺したのだと騒ぎだす。調べてみるとエヴィの点滴に、脳動脈瘤に致命的な昇圧剤がもられていた…。
ハリーの妻エヴィと医師シドニスはずっと浮気をしていたのだ。別れ話をもちだされたハリーが妻と別れたくなくて、妻を殺したのだとシドニスは主張する。妻が浮気をしていた事実さえ知らなかったにもかかわらず、ハリーは第一容疑者にされてしまった。真犯人を探しだそうと独自の調査を開始したハリーはやがて、病院内で暗躍している恐るべき組織の陰謀の渦中に…巨匠ロビン・クックにつづく、ベストセラー作家の話題作。