著者 : モー・ヘイダー
虎狼虎狼
村から離れて住む一家の邸宅にとつぜん二人の男が侵入し、両親とその娘を邸内に拘禁する。男たちはその目的を明らかにしないまま、自由を奪った家族をじわじわといたぶってゆく。恐怖と絶望に支配される一家に救いの手はないのか?だが逃げ出した一家の飼い犬が、偶然にもキャフェリー警部のもとへ行き着いた。ウォーキングマンの示唆を受けたキャフェリーは、手がかりもないまま飼い主を探しはじめる。雲をつかむような捜索は、はたして一家を救えるか?「サスペンスの新女王」が放つ、緊迫感あふれる最新作。
人形(ひとがた)人形(ひとがた)
犯罪歴のある患者を収容するビーチウェイ重警備精神科医療施設は、不穏な空気に覆われていた。かつて救貧院だったここには、昔の職員の亡霊が出没するという噂があった。そこへ自傷行為の絶えなかった患者が死亡したことから、患者ばかりか施設の職員までもが怯えているのだ。上級職員のA・Jは、最近退院したばかりのある患者が舞い戻ったのではないかと疑うが上層部を気にする上司は事態への対応を渋る。悩んだ末にA・Jは独断で警察のキャフェリー警部に相談するが…エドガー賞受賞作『喪失』に続く話題作。
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