著者 : ル-ス・レンデル
悪意の傷跡悪意の傷跡
キングズマーカムの町中で二人の少女が相次いで誘拐される。奇妙なことに少女たちは誘拐されてすぐ、何事もなかったように無傷で帰ってきた。しかも警察や家族の詰問にも、その間の出来事を頑として語ろうとしない。いったい少女たちに、何があったのか?事態に翻弄される警察を嘲笑うように、第三の誘拐事件が発生した…時を同じくして、子供に性的な悪戯をして有罪となった老人が服役を終えて町に帰ってきた。住民たちの不安は爆発寸前となり、大規模な暴動になりかねない勢いとなる。事態収拾に奔走するウェクスフォードを待つ運命は。
ハ-トスト-ンハ-トスト-ン
突然の母の死の知らせこそ、それに引き続いて起こる悲劇の序曲にすぎなかった。父の再婚相手の謎の転落死、そしてその父自身までも不可解な自殺を遂げる。15世紀の古い館を舞台にした怪事件の真相が、ポオとギリシャ悲劇を偏愛する少女の日記によって、次第に明らかにされていく。現代ミステリーの第一人者ルース・レンデルの傑作ゴシックロマン。
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