著者 : 桃井緑美子
ヴェネツィアの恋文ヴェネツィアの恋文
18世紀半ばのヴェネツィア共和国では、厳しい衰退期を迎えていたにもかかわらず、人々の生活は芸術に囲まれた華やかなものだった。そんな中、密かな恋愛に身を焦がす若者たちがいた。前途有望な貴族の子息、アンドレア・メンモと、イギリス人の血を引く美しい娘ジュスティニアーナ・ウィン。両家から交際を認められない二人は、記号をちりばめた秘密の手紙で情熱の言葉を交わし合う。やがて訪れた避けられない別れを前に、それぞれが選んだ道とは…ともにジャコモ・カサノヴァの友人であり、これまで謎とされてきたアンドレアとジュスティニアーナの恋物語を、圧倒的な筆致で再現した感動のノンフィクション。
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