著者 : 水瀬結月
絶対嗅覚をもつ調香師の小歌は、国王のためだけの特別な香水のコンペで、はるばる砂漠の小国ミシャリエまでやってきた。ところが、謁見の間には国王の他に白衣を着た謎の日本人が…。理知的な眼鏡の美丈夫、雅はこの国に暮らすフェロモン研究家。偶然にも他社の香水を浴びてしまった小歌は、幻の催淫花「千夜一夜の結花」に酷似した匂いを発したことで雅の実験材料にされてしまい…。禁断のパフュームラブ。
伴侶である塔眞一族の三男、貴礪とともにミステリーツアーに参加した元骨董商の凌。行く先も行程も知らされないまま、豪華な皇帝列車に乗って大陸をひた走る旅ー二人は、五十時間以内に「唯一の宝石」を探せというゲームに加わるのだが…。そんな客たちの中に貴礪の大学時代の友人や元恋人などもいて、彼の過去が気になる凌で…。果たして「唯一の宝石」探しの秘密とは…?惑溺のラブトレイン。
香港を拠点に世界中にその名を轟かせる塔眞一族。元骨董商の凌は、劉人と呼ばれる一族に繁栄をもたらす力を秘めていたがゆえに、紆余曲折を経て本家の三男、貴礪の伴侶となった。そして今、伝説の地図が見出された。凌は貴礪とともにその謎を解くべく一路中国へと向かうが…。しきたりの重圧の中でもがく凌。そんな凌を貴礪は力強い愛で支え…。暴かれる秘密と弾ける絶愛・凄艶ウェディングミステリー。書き下ろし。
新人アナウンサーの蒼は、クイズ番組のロケ地エジプトで精悍な美貌をもつ豪族、サラディーンと激しい恋に堕ち、今はともに日本で暮らす仲となった。あれから三ケ月、今度は特番のため再び遺跡にやってきた蒼。取材の最中、暗号の書かれたパピルスを偶然手にして…。謎の紙片は、特殊部隊に属する恋人サラディーンと何かつながりが…?そんな折、蒼たちは砂嵐に巻き込まれ…。蜜色うるうるロマンスミステリー。
骨董商の凌は香港の資産家、塔眞一族の三男・貴礪の伴侶。罠から始まった関係も、今ではすっかり揺るぎないものに…。そんなある日、長男の怜人から禁断の家宝、黒劉の謎を解いてみせよと挑まれた凌は、一族の秘密に深く関わることになり、遂に会社を辞めパートナーとして生きる決意を…。二人の甘く迸る愛を縦軸に、側近である王と石動のスリリングな出会いも明らかに…。艶めくウエディングミステリー書き下ろし。
“黄金灯”と呼ばれるランプをオークションで落札してほしい…謎の人物からの依頼でフランスに赴いた骨董商の凌は、パリの街角で実業家の恋人、貴礪と遭遇し動揺する。出張前日に情熱的な愛を交わしてきたばかりの貴礪は、「黄金灯は私が落とす」と不可解な宣戦布告を…。そして迎えたオークション。仮面舞踏会さながらの前夜祭にはやはり貴礪の姿が…。大好評花嫁シリーズ、ロマネスクに彩られた愛の逃避行編。
新人アナウンサーの蒼は番組収録で訪れたエジプトの遺跡で、怪しげな取引に巻き込まれてしまった。漆黒の双眸、精悍な顔立ち、まるでファラオの生まれ変わりのごとき強いオーラを放つ男、サラディーンに監禁され、蜜の媚薬の責めを受ける破目に陥った蒼。すべてを握る鍵…それは謎の『青の書』だというのだが…。神秘的な青い月の下、砂の大地に繰り広げられる甘く滴るロマンシング・ミステリー書き下ろし。
骨董商の会社員、凌は…実は香港の資産家・塔眞家の三男、貴礪の花嫁。様々な事件を経て今、屋敷で一緒に暮らしはじめた二人の愛は日増しに熟れて…。そんな新婚のある日、凌と貴礪から塔眞家のどこかにあるという伝説の魔鏡を探してほしいと頼まれる。見つからねば、貴礪の冷徹にして有能なる秘書、王が窮地に陥ると知り…。初めて暴かれる王の過去…彼の恋人とは!?甘露滴るウェディング・ミステリー第3弾。
骨董商の凌は、香港出身の資産家、塔眞家の三男・貴礪の“秘密の花嫁”。初めは凌を罠にはめ強引に躰を奪った貴礪…だが、お家騒動の波乱を経て今、二人は愛の絆で結ばれている。そんな折、国宝級の青磁小瓶を巡って不穏な動きが…。凌に急接近してきたカメラマン、橋爪の正体は?…闇の盗品市の実体は?…さらに、凌の身を案じて縛りつけようとする貴礪との間に亀裂が…。危険なウェディングロマン。
香港黒社会との関係が噂される塔真家に代々伝わる家宝、劉宝。その紅玉を目に当てて光に翳し、龍の紋章を浮かび上がらせることのできる人物こそ、一族に繁栄をもたらし次期総帥の花嫁となるー骨董商の凌は、その条件を満たす者として傲岸不遜な塔真家三男、貴礪に監禁され、花嫁として手ほどきを受けることに…。だが、お家騒動をめぐる罠が次第に明らかになり…。書き下ろしスリリング・ウェディングロマン。
人気の和太鼓集団・漆間組を立て続けに襲った二つのショッキングな出来事ー助成金打切りの知らせと、組の財産ともいうべき太鼓を積んだ車の事故。外見は可憐なのに中身は超イナセな若手組員、未朋は果敢にもファイナンス会社の新社長、都倉に助成金再開の直談判を試みるのだが…。交換条件として「呼び出されたら、どんな時でもここへ来て、咥えろ!」と躰での奉仕を求められ…。