武器よさらば 上
第一次大戦のイタリア戦線。アメリカ人中尉ヘンリーは武器を投げ捨て、恋人のイギリス人特志看護婦バークレイとともに非情苛酷な戦場から逃れる。だが、運命は彼らの愛の成就を許さなかった。物語は、余分な修飾語をはぶき、歯切れのよい文体で展開してゆく。前作『日はまた昇る』で得た名声を確固不動のものにした傑作。
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武器よさらば 下武器よさらば 下
戦場を脱出、追跡を逃れて湖上を渡る恋人たち。だが、安住の地を求める彼らに対して運命は非情であった。作者はこの小説を現代の「ロメオとジュリエット」だと言ったというが、戦争と恋愛を主題としたこの小説ほど国境を越えて愛読されているものは稀であって、読後、悲劇の秀作を観おわったような、さわやかなカタルシスを感じさせる。 1957/09/25 発売