小説むすび | 夏の陰

夏の陰

夏の陰

出版社

KADOKAWA

発売日

2019年4月26日 発売

運送会社のドライバーとして働く倉内岳は、卓越した剣道の実力を持ちながら、公式戦に出ることを避けてきた。岳の父である浅寄准吾は15年前、アパートに立てこもり、実の息子である岳を人質にとった。浅寄は機動隊のひとりを拳銃で射殺し、その後自殺したのだ。世間から隠れるように生きる岳は、しかし、恩人の願いを聞き入れ、一度だけ全日本剣道選手権に出場することを決める。予選会の日、決勝に進出した岳の前に、ひとりの男が立ちはだかった。辰野和馬、彼こそが岳の父親が撃ち殺した機能隊員のひとり息子だったー。死を抱えて生きる岳と和馬。出会ってはならなかった二人の対決の行方はー。「罪」と「赦し」の物語。

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