小説むすび | 薫風ただなか

薫風ただなか

薫風ただなか

石久藩の上士の子弟が通う藩学で虐げられ心身に深い傷を負った鳥羽新吾。庶民も通う薫風館に学舎を転じ、友を得た事で救われる。ある日父の兵馬之介が、突然帰宅する。家を出て正妻である母依子とは違う女と暮らす謎の多い父から、薫風館を探るよう命じられる。親友の栄太が襲われ、実行犯とみられた藩校のかつての学友たちが斬殺される。学舎にどんな闇が巣くっているのか。若き剣士たちの節義を描く時代小説の新しい風。

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