小説むすび | うろつき同心勘久郎 鬼刀始末

うろつき同心勘久郎 鬼刀始末

うろつき同心勘久郎 鬼刀始末

寛文四年、夏。大川の畔で、一刀両断された渡り中間の死体が発見された。凄絶な斬り口に、下手人は“鬼”であるという噂が、江戸市中を駆け巡る。強すぎる正義感で、縄張り外の事件に首を突っ込む性癖から“うろつき”と渾名される定町廻り同心の空木勘久郎。彼は、“鬼”を追う道行きで、自らが“鬼”と名乗る蓬髪の浪人・陰井善規と邂逅する。

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