小説むすび | 戦国の軍神(1)

戦国の軍神(1)

戦国の軍神(1)

慶長五年九月十五日、関ヶ原の戦場に一人の男が舞い降りた。深紅の六文銭の旗を翻し、松尾山に駆け上っていくのは、真田軍の精鋭三千である。その先頭を切るのは、真田幸村であった。なぜ上田にいるはずの真田軍が、関ヶ原に現れたのか。その理由は、三年ほど前に遡る。医師の曲直瀬道三の診立てによって、己の命があと半年ほどで尽きることを知った豊臣秀吉は思い切った行動に出た。徳川家康が次の天下を奪うことを阻止するために、真田昌幸を豊臣家の軍師に据えたのだ。さらに、上杉景勝を秀頼の影の後見人とした。家康の魔手から秀頼を守り、豊臣の世を存続させるために、いま真田昌幸、幸村の壮絶な戦いが始まる。果たして真田父子は、家康の謀計を打ち砕くことができるのか!?

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