小説むすび | 返り咲き三左

返り咲き三左

返り咲き三左

東海の小藩笛木の元御花畑役・峠三左衛門に江戸再出仕の命が下る。藩邸の欠員補充だというが、三左は隠密御用だと睨んでいた。幕命で伐り出した御用木材の突然の出荷停止は、側用人・間部詮房の仕業との噂があったからだ。だが、江戸で三左を迎えたのは意外な人物で、若君・城太郎の悪い噂も聞かされる。そんな折、葵の御紋に不敬ありと老中より笛木に叱責が下った。周到に仕掛けられた罠の匂いを嗅ぎ取る三左の前に、幕閣の深謀が浮かび上がる。

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