小説むすび | 藍より出でて

藍より出でて

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千住宿で舟運業者の寄合が押しこみに遭ったという噂が流れた。だが道中支配の勘定所に届け出はない。悪党から“夜叉萬”と畏怖されている北町の隠密廻り同心・萬七蔵に探索の秘密が下る。同じ頃、勘定所の役人が深川の妾宅で房事の最中に殺される。白昼堂々の鮮やかな手際は玄人のもので、助かった妾は白猫を見て悲鳴を上げた。翌晩、二十数年前に江戸を出奔した友が現れた。七蔵の胸に、亡き妻と三人で過ごした日々と悔恨が甦る。シリーズ第四弾!

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