小説むすび | 地獄の奇術師

地獄の奇術師

地獄の奇術師

出版社

講談社

発売日

1992年8月1日 発売

エジプトのミイラのように顔中を包帯で巻いた怪人は、復讐のため地獄から戻ってきた〈地獄の奇術師〉と自ら名乗り、十字架屋敷に住む暮林義彦とその家族を皆殺しにすると告げた。まず長女を惨殺。顔の皮を剥ぎ包帯の下に隠された自分の無惨な顔と同じ姿にした後、その魔手は矢継ぎ早に暮林家の人間を血祭りにあげ、あろうことか何重にも鎖ざされた密室の中から、煙のように消え矢せるのだ。逆転につぐ逆転。ラストで明かされる畏怖すべき真相。名探偵・二階堂蘭子の誕生を告げる、妖気漂う本格ミステリーの傑作。

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