小説むすび | をんなだゆう

をんなだゆう

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出版社

講談社

発売日

2002年4月30日 発売

十年前の天保の改革の時、風紀を乱すということで、寄席や芝居小屋が厳しく取り締まられたことがあった。その改革の中、娘浄瑠璃は、真っ先に寄席から締め出された。江戸の風紀を乱す、淫らがましい演芸とみなされたのである。その後、水野忠邦が失脚するに至り、にわかに規制のゆるんだ江戸市中には、「雨後の筍」と揶揄されるほど寄席が乱立した。しかし、娘浄瑠璃だけは、いまだに興行を打つことを禁じられている。政に翻弄されながら、芸の道に一途に生きた娘浄瑠璃の哀歌。新進気鋭が書下ろす、長編時代小説。

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