小説むすび | 猫のエルは

猫のエルは

猫のエルは

「それでは第十二号議案、『猫君の暴虐に関しての対策案について』ですが、この件についてご意見のある方はおられますか」-諧話会議。はやく魔法がとけるといいですね。いつとけるかはわかりませんけれども。-猫とねずみのともぐらし。こんな眼で私を見るものはこの世にひとりしかいなかった。私方に二十二年間住まった錆猫、ココアである。-ココア。でもそれでいいのだいったん死んでこの世に帰還したエルは生きてるだけで儲けだからー猫のエルは。「私はできれば犬になりたい。犬になって元の家に戻りたいんです。可能でしょうか」-とりあえずこのままいこう。猫の眼で、世界はこんなふうに見えている。文章と絵で贈る、5つの猫の物語。

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