小説むすび | たのしい傭兵団 1

たのしい傭兵団 1

たのしい傭兵団 1

「傭兵」。その勇ましい呼弥とは裏腹に、この時代において最底辺とされる職業である。世界最高峰の教育機関である王立大学院の学生、ウィラード・シャマリ。将来の高級官僚、宰相を目指す彼のもとに、伯父である傭兵団長ガイアスバインが訪れる。その目的は、自らの傭兵団で事務長をさせることだった。彼は入団を決意し、王立大学院を休学する。しかし、そんなエリートに向けられる傭兵たちの目は厳しかった。「お前らが毎日パンと肉を食えるようにしてやる」。大勢の前で大見得を切るウィラードだったが、団の運営は想像した以上に破綻していたー。

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