王国物語(4)
ガド王の愛娘、リス姫に変身の呪いをかけたエグゼ。存在の知れぬこの大魔法師を見つけ出すには、アルヌ大陸を統一しなければならないー。悲劇の誕生から十六年の歳月が流れ、リラ姫が真実を知る時も迫りつつある。各王国はそれぞれの思惑を秘め動き出し、山、草の両王国軍の血戦の火蓋も“獅子ヶ原”で切られんとしていた。一方、シャルの一行は旅の目的地である、海の王国に到着した。龍宮城のような宮殿の主、フラーヌ女王にガド王からの親書を届ける時がついにやってきた…。
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王国物語王国物語
アルフ暦249年、アルフ大陸は、7つの王国にわかれ、戦乱の日々が続いていた。その一つ山の王国ガド王は、アルフ大陸統一の野望にもえていた。ガド王の支配に屈しない大シャルの狩猟族は、騙し打ちのため大シャルの遺児シャルをはじめとする12歳の5人の少年少女を残し全滅した。5人は、ガド王の支配のもとで、魔術やさまざまの武芸を磨いた。15歳の年、双子の兄妹、シャルを憎むガディス王子とリラ姫のいたわりの間で、王への復讐を心に秘め、王の親衛隊士として戦いの日を迎えた。 1991/03/01 発売