小説むすび | グリフィスの傷

グリフィスの傷

グリフィスの傷

著者

千早茜

出版社

集英社

発売日

2024年4月26日 発売

「みんな、皮膚の下に流れている赤を忘れて暮らしている」。ある日を境に、「私」は高校のクラスメイト全員から「存在しない者」とされてしまいー「竜舌蘭」。「傷が、いつの日かよみがえってあなたを壊してしまわないよう、わたしはずっと祈り続けます」。公園で「わたし」が「あなた」を見守る理由はー「グリフィスの傷」。「瞬きを、する。このまぶたに傷をつけてくれたひとのことをおもう」。「あたし」は「さやちゃん先生」をめがけて、渋谷の街を駆け抜けるー「まぶたの光」。…ほか、からだに刻まれた傷を精緻にとらえた短編10作を収録。

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